【インデックス投資】日本株10%:外国株90%と日本株50%:外国株50%の実績比較・評価 リターンとリスクの水準は?

2019年11月14日木曜日

国内株式 先進国株式

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国内外の比率やバランスに悩みますが実績は?

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おおむね時価総額比にならったポートフォリオ(日本株10%:外国株90%)と単純に国内外半分ずつのポートフォリオ(日本株50%:外国株50%)、両者の運用実績を比較してみました。

またそれぞれのリターンとリスクの特性も比べてみました。


日本株と外国株を対象にしたインデックスファンドの特徴は?

eMAXIS TOPIXインデックス』(三菱UFJ国際投信)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は2,152銘柄を組み入れています(2019年10月末現在)。

TOPIX(東証株価指数) 業種別構成比(電気機器、情報通信業、輸送用機器、化学、銀行業ほか)
TOPIX(東証株価指数)
業種別構成比 2019年10月末現在

eMAXIS 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22国の大型株と中型株1,328銘柄を組み入れています(2019年10月末現在)。

MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比(情報技術、金融、ヘルスケア、資本財・サービス、一般消費財・サービスほか)と国・地域別構成比(アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、スイスほか)
MSCIコクサイ・インデックス
業種別構成比 2019年10月末現在

今回、取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。


日本株と外国株の組み合わせによる運用実績は?

下のチャートは過去10年間の基準価額の推移(2009年10月末~2019年10月末)です。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

日本株と外国株の組み合わせによる基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移(月末ベース)
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

2019年10月31日時点の騰落率の比較(月末ベース)は下の表の通りです。

日本株と外国株の組み合わせによる騰落率
2019年10月31日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

先進国株式の7割近くをアメリカが占めるなど近年は米国株式が好調だったので、上記の期間では外国株の比率の高いポートフォリオ(日本株10%:外国株90%)のほうが優勢です。

・ピクテ投信投資顧問「barometer 2009年11月号」(PDF)

もっとも、ピクテの資産運用戦略レポートのように米国株式の割高感を懸念する声も根強いです。


日本株と外国株の組み合わせによるリターンとリスクの水準は?

下の表はリーマン・ショックを含む過去(2003年3月31日~2019年10月31日)の指数データを使ってリターン(投資収益率)とリスク(投資収益率のぶれ)の水準を試算したものです。

日本株10%:外国株90%と日本株50%:外国株50%のリターンとリスクの特性比較
リターンとリスクは年率 野村AM「投信アシスト」より
過去のデータは将来の成績を保証するものではありません

時価総額比にならったポートフォリオ(日本株10%:外国株90%)よりも、単純に国内外半分ずつのポートフォリオ(日本株50%:外国株50%)のほうがリターンが控えめな代わりにリスクも若干小さくなっています。

下の図表は、各ポートフォリオの年間リターンを示しています。

日本株10%:外国株90%と日本株50%:外国株50%の年間リターン比較
○は年間リターンの平均値
野村AM「投信アシスト」より
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

2003年3月31日から2019年10月31日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。

売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。


まとめ

少子高齢化の影響で日本株は悲観されがちということもあって、国内外のバランスには悩まされますよね。

時価総額比にならったポートフォリオ(日本株10%:外国株90%)のほうが、国内外半分ずつの保守的なポートフォリオ(日本株50%:外国株50%)よりもリターンが高い可能性はありますが、その反面、リスクも高めなようです。

もし、外国株を中心にしたポートフォリオを組むのであれば、国内債券を厚めに持つなどの工夫が必要でしょうね。

リターン・リスク比較「先進国株式80%:国内債券20%」「先進国株式50%:国内債券50%」「先進国株式20%:国内債券80%」




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