2019年10月の楽天証券のNISAランキング(積立設定件数)でベスト5の投資信託について、その特徴や積立投資の成績(2019年1月~)を簡単にまとめてみました。
NISA(少額非課税投資制度)については、金融庁のWEBサイトでも解説されています。
楽天証券NISAランキングベスト5(積立設定件数)
楽天証券のNISAランキング(積立設定件数)のベスト5は下記の通りです(2019年10月1日~同年10月31日)。1位→(前回1位)楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国の株式(大型株~小型株)に投資
2位→(前回2位)eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式(大型株~中型株)に投資
3位→(前回3位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式(大型株~中型株)に投資
4位→(前回4位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式(大型株)に投資
5位→(前回5位)ひふみプラス
国内外の株式に選別投資
米国株式・先進国株式・ひふみプラスの特徴
資産クラスの近いものを先に並び替えています。『楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.162%程度です。
CRSP USトータル・マーケット・インデックス 業種別構成比 2019年9月末現在 |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.0968%です。
S&P500指数 業種別構成比 2019年10月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は、どちらも税込0.10989%です。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は純資産総額500億円以上1,000億円未満の部分は税込0.10439%に下がります。2019年11月12日時点の純資産総額は656.33億円です。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比 2019年10月末現在 |
『ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
運用管理費用(年率)は純資産総額500億円までは税込1.078%、500億円を超える部分は税込0.968%、1,000億円を超える部分は税込0.858%です。2019年11月12日時点の純資産総額は6,001.14億円です。
ひふみプラス 業種別構成比 2019年10月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式・先進国株式・ひふみプラスの積立投資の成績
毎月1日を積立日に設定しています(約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。つみたてNISAでは毎月33,333円(年間40万円)まで、従来の一般NISAでは毎月10万円(年間120万円)まで積立可能です。一般NISAは積立以外に通常買付も可能です。
米国株式と先進国株式を対象にしたインデックスファンドの積立投資の成績は下の表の通りです。
端数は四捨五入しています 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間では、毎月1万円の積立投資で一番好調だったのは『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』でした。2019年11月12日現在、11万円の投資額に対して評価額は120,387円(+9.44%)となっています。
アクティブファンドである『ひふみプラス』の積立投資の成績は下の表の通りです。
端数は四捨五入しています 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
つみたてNISAのスタートした昨年(2018年)1月からの積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。
・楽天・全米株式、S&P500連動型、米国優良株(アクティブ)つみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?先進国株式とも比較
・【インデックス投資】 国内株式・先進国株式・新興国株式をつみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?
基準価額の推移と定額の積立投資
下のチャートは、過去1年間の基準価額の推移(2018年11月13日~2019年11月12日)です。起点の基準価額を1万円に統一しています。『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の陰に隠れています。
基準価額の推移 2018年11月13日~2019年11月12日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
資産運用には山や谷がつきものなので、積立投資を長く続けるためにも預貯金等の安全資産や生活防衛資金もちゃんと確保しておきたいです。
積立投資の場合、基準価額が下がっているときは、より多くの口数を購入するチャンスでもありますが、冷静な判断力を保つためには預貯金の備えも大事ですよね。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf |
おすすめは楽天証券
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)でも投資信託を購入できます。少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。
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