※ 記事を更新しました(2018年7月9日)。
2018年4月3日設定の『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』(三菱UFJ国際投信)の出足の成績を競合する全世界株式インデックスファンドと比較してみました。
世界の株式市場の時価総額比では米国が過半数を占めます。参考までに米国株式インデックスファンドとも比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。
すべて金融庁の発表しているつみたてNISAの対象商品に入っています。
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)ほか特徴は?
2018年5月末現在 |
『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』は、日本を含む先進国と新興国の株式市場の値動きに連動した投資成果をめざします。
「TOPIX(東証株価指数)」※1、「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)※2、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」※3を均等に組み合わせた合成指数がベンチマークです。
※1は東証一部上場の全銘柄を対象にした指数、※2と※3は大型株と中型株を対象にした指数です。3つ合せると47ヵ国をカバーしています。
2018年5月末月報より |
『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』は、日本を除く先進国と新興国の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は、日本を除く先進国と新興国合せて46ヵ国の大型株と中型株で構成されています(2018年5月末現在)。
2018年5月末月報より |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む全世界の株式を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は先進国や新興国市場を含む47ヵ国で構成されています。
実質的な投資対象である『バンガード・トータル・ワールド・ストックETF』を通じて、世界の大型株から小型株まで合わせて8,064銘柄を組み入れています(2018年4月末現在)。
2018年4月末現在(同年5月末月報より) |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』は、米国株式を対象にした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしています。
実質的な投資対象である『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』を通じて、米国の大型株、中型株、小型株、合わせて3,603銘柄を組み入れています(2018年4月末現在)。
2018年4月末現在(同年5月末月報より) |
今回、取り上げた投資信託は、為替リスクを回避するための為替ヘッジを原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)ほか費用
上記の投資信託は、購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)ほか成績比較
2018年7月6日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』(2018年4月3日設定)は運用開始からまだ日が浅く、比較できる期間が短いことに留意してください。
上記の期間では先進国株式に比べ国内株式や新興国株式が軟調だったため、両者の比率の高い『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』はライバルを下回る成績になっています。
まとめ
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』のようにオーソドックスな全世界株式インデックスファンドの場合、先進国や米国の比率が高く、国内株式や新興国株式の比率は限られています。国内株式、先進国株式、新興国株式それぞれ3分の1ずつという資産配分の『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』は、地域分散を重視するなら興味深い選択肢かもしれませんね。
過去の指数データ(2003年3月31日~2018年2月28日)では、3地域均等型は、変動リスクの大きい新興国株式の比率は高めなものの、同時に国内株式の比率も高めなので、リスク水準は時価総額比型とほぼ変わらず(若干控えめ)で、日本を除いた全世界株式よりはリスク水準は低いです。
・全世界株式のリターンとリスクを比較【除く日本、3地域均等型、時価総額比、国内外50%ずつ】
ただし、過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。
『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』は設定されたばかりとはいえ、純資産総額の伸びは気になるところでしょうか。
交付目論見書によると、繰上償還の条件として「受益権の口数が10億口を下回ることとなった場合」があげられています。
・『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』の出足の成績をEXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式、iFree S&P500等と比較
・『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』を同バランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンドと比較 リターンとリスクの特性は?
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