2018年6月の楽天証券のNISAランキング(積立件数)でベスト10のうち6~10位の投資信託について、特徴と積立投資の通算成績(2018年1月~)を簡単にまとめてみました。
NISA(少額非課税投資制度)の概要については金融庁のWEBサイトでも解説されています。
ランキング1~5位の投資信託についてはこちらの記事をご覧ください。
過去記事の更新
・ジェイリバイブ <DC年金>の調子がいまひとつ?SBI証券のiDeCoの主要投信と比較(ひふみ年金、TOPIX連動型、DCニッセイ外国株式、iFree NYダウ)
楽天証券NISAランキング6~10位(積立件数)
楽天証券のNISAランキング(積立件数)の6~10位は下記の通りです(2018年6月1日~同年6月30日)。6位(前回7位↑)ニッセイ日経225インデックスファンド
国内の株式(日経平均株価採用銘柄)に投資
7位(前回6位↓)eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
新興国の株式に投資
8位(前回8位→)eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資
9位(前回9位→)<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
国内の株式(TOPIX構成銘柄)に投資
10位(前回ランク外↑)MHAM新興成長株オープン
国内の新興企業の株式に選別投資
つみたてNISA対象商品ではありません(一般NISAでは投資可能)
ニッセイ日経225ほか投資信託の特徴は?
資産クラスの近いものを先に紹介していきます。『ニッセイ日経225インデックスファンド』は、東証第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」に連動する投資成果をめざします。
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2018年6月末月報より 組入銘柄数は同年2月15日付交付運用報告書より |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、東京証券取引所の第一部に上場されている全銘柄を対象にした「東証株価指数(TOPIX)」の値動きに連動する投資成果をめざします。
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2018年6月末月報より 組入銘柄数は同年2月20日付交付運用報告書より |
『MHAM新興成長株オープン』(愛称:J-フロンティア)は、高成長が期待できる「新興企業」の株式を中心に投資します 。取得時において創業25年以下または上場後10年以下の企業を目安とします。
中・長期的にTOPIX(東証株価指数)を上回る運用成果をめざします。
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2018年6月末月報より |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
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2018年6月末月報より |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』は、世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
ニッセイ日経225ほか投資信託の費用は?
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、楽天証券などネット証券等では無料の場合もあります。
つみたてNISAでは、ETFを除き、投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。
「日経平均株価(日経225)」に連動する投資信託では、『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』のほうが、運用管理費用(信託報酬)が年率で税込0.17172%とさらに低廉です。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』も、2018年8月21日より運用管理費用が年率で税込0.17172%に引き下げられる予定です。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の運用管理費用は2018年7月25日に予定されている引き下げ後の数字です。
ニッセイ日経225ほか積立投資の通算成績は?
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過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
毎月1日を積立の設定日にしています(約定日は国内資産は当日、海外資産は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。
2018年から始まった「つみたてNISA」では毎月およそ3万3千円(33,333円)、従来の「一般NISA」では毎月10万円まで積立可能です。
『MHAM新興成長株オープン』は、分配金(税引前)を再投資したものとして成績を算出しています。
投資信託自体の騰落率は下の表の通りです。米国の長期金利上昇や米中貿易摩擦に対する警戒感から過去6ヵ月の騰落率は、『MHAM新興成長株オープン』以外は赤字(マイナス)になっています。
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2018年7月18日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
まとめ
直近の新興国資産は貿易摩擦激化懸念から下落していて、運用実績のさえない『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』はランキングの順位を下げています。積立投資では長期目線で積立を続けていくことが必要です。
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』のようなバランスファンドのほうが、資産ごとに個別にインデックスファンドを購入するより個々の資産の値動きに惑わされずに継続しやすいというメリットもあるかもしれないですね。
ちなみに「つみたてNISA」と「一般NISA」の比較は下の表の通りです。
※ 一般NISAは5年間の非課税期間が終わったら、翌年の新たな非課税投資枠に移して(ロールオーバー)継続保有することもできます(5年+5年=10年)。
下記のグラフは、1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行った結果を示しています。各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果と年率を算出しています。
保有期間5年より20年のほうが運用成果のばらつきが少なくなる傾向にあるようです。
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過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません 出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」6ページ http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html |
・積立投資の成績は?2018年6月楽天証券NISAランキング人気ファンド比較1~5位 ひふみプラス、楽天・全世界株式、楽天・全米株式、ニッセイ外国株式、eMAXIS Slim 先進国株式
こぼれ話
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)でも投資信託を購入できます。
少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。
・楽天証券の投資信託ポイント買付サービスとは?楽天スーパーポイントで購入の投信が1万円に届きそう
・楽天証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し信託報酬の安い順に並び替えてみました
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