ゆうちょ銀行や地方銀行等で幅広く販売されている「つみたて(つみたてんとう)」シリーズの先進国株式、日本株式(TOPIX)、新興国株式のインデックス投信を組み合わせを全世界株式投信と比較してみました。
比較の対象はゆうちょ銀行で取扱のある『セゾン資産形成の達人ファンド』と、ネット証券を中心に販売されている『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))です。
すべて、つみたてNISAの対象商品です。
投資信託の特徴は?
『つみたて先進国株式』は、「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています(2018年2月末現在)。
『つみたて日本株式(TOPIX)』は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。
『つみたて新興国株式』は、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国で構成されています(2018年2月末現在)。
2018年2月末現在 |
『セゾン資産形成の達人ファンド』は、投資対象ファンドを通じて主として海外及び日本の株式に幅広く分散投資します。株式市場の過熱により有望な投資先がないと判断した場合は、債券にも投資する場合があります。
投資先ファンドの選定は企業分析をしっかり行っていること、長期的な視点で運用されていること、手数料が適正なことを条件としています。適格機関投資家限定のファンドにも投資しています。
2018年1月末現在 |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む全世界の株式を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は先進国や新興国市場を含む47ヵ国約8,000銘柄で構成されています。
2018年1月末現在 |
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
成績比較
2018年4月6日現在 すべてノーロード(購入時手数料なし) 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
「つみたて(つみたてんとう)」シリーズは設定からまだ日が浅く、短期間での比較になりますので、運用実績は参考程度に見てください。
貿易摩擦への警戒感から、株式市場は下落しています。
上記の期間では、おおむね時価総額比(先進国株式80%:日本株式10%:新興国株式10%)にならった「つみたて(つみたてんとう)」シリーズの組み合わせは、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』とそん色のない成績になっています。
『セゾン資産形成の達人ファンド』は信託報酬(運用管理費用)は高めですが、運用実績はライバルを上回っています。
まとめ
「つみたて(つみててんとう)」シリーズのように個別にインデックス投信を組み合わせる場合はリスク許容度や好みに応じて配分を調整できるのがメリットでしょうか。野村アセットマネジメントの「投信アシスタント」のポートフォリオ分析など、過去の指数データに基づいてリターン(投資収益率)とリスク(投資収益率のぶれ)の特性等を算出してくれるWEBサイトもあります。
あくまで過去のデータによるシミュレーションであり、将来の運用成績を保証するものではない点に注意してください。
『セゾン資産形成の達人ファンド』や『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』のような全世界株式投信の場合は、おまかせになってしまいますが、その分、手軽に利用することができますよね。
リスク資産に好不調の波はつきもので、世界経済の成長を信じるなら基準価額が低迷している時こそ投資のチャンスという見方もあるでしょうか。
そのためには預貯金や個人向け国債など安全資産をしっかり確保して、今のように先行きが不透明な時でも淡々と積み立てを続けられるようにしたいです。
関連記事
・eMAXIS Slim 先進国、国内、新興国株式の組み合わせを楽天やEXE-iつみたて等の全世界株式と比較
・低コストな方が本当に好成績?『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』『つみたて先進国株式』『eMAXIS 先進国株式インデックス』
・低コストな方が本当に好成績?『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』『つみたて日本株式(TOPIX)』『eMAXIS TOPIXインデックス』
・低コストな方が本当に好成績?『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』『つみたて新興国株式』『eMAXIS 新興国株式インデックス』
・全世界株式のリターンとリスクを比較【除く日本、3地域均等型、時価総額比、国内外50%ずつ】
・国内株式や新興国株式はいる?いらない?先進国株式のみと全世界株式のリターンとリスクを比較
【楽天Kobo】半値になっても儲かる「つみたて投資」【電子書籍】[ 星野泰平 ]
【Amazon Kindle】臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログのリンク集
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログのリンク集
ブログ村 資産運用
資産運用が話題のブログのリンク集
NISA 人気ブログランキング
NISAが話題のブログ人気ランキング
0 件のコメント:
コメントを投稿