『ひふみ年金』の信託報酬は『ひふみプラス』より低廉ですが運用実績は劣後?TOPIX連動型投信とも比較

2018年4月2日月曜日

iDeCo ひふみ 国内株式

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『ひふみ年金』の特徴と運用実績は?

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※ 記事を更新しました(2018年6月8日)。

確定拠出年金専用の『ひふみ年金』の特徴と運用実績を、『ひふみプラス』やTOPIX連動型インデックスファンドと比較しながら、簡単にまとめてみました。


ひふみ年金ほか特徴は?

ひふみ年金』と『ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。

どちらも直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。状況に応じて株式を売却して現金比率を高める場合があります(最大で50%未満)。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。外貨建資産は原則として為替ヘッジは行いません。

ひふみ年金・ひふみプラス 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年5月末月報より

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』は、東証一部上場の全銘柄を対象とした東証株価指数(TOPIX)に連動する投資成果をめざします。

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年4月末月報より

今回取り上げた投資信託の信託期間は、すべて無期限です。


ひふみ年金ほか費用比較

ひふみ年金、ひふみプラス、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの費用比較

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。

『ひふみプラス』は純資産総額に応じて一定額を超えた分について運用管理費用(信託報酬)の料率が下がる仕組みになっています。500億円を超える部分は税抜0.88%、1,000億円を超える部分は税抜0.78%に下がります。


ひふみ年金ほか実質コスト比較

ひふみ年金、ひふみプラス、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの1万口当たりの費用明細
項目ごとに少数第3位未満は四捨五入

アクティブ運用の『ひふみ年金』と『ひふみプラス』は、指数連動型の『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』と比較すると、信託報酬だけでなく売買委託手数料も高めです。


ひふみ年金ほか成績比較

ひふみ年金、ひふみプラス、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの成績比較表
2018年6月7日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

上記の期間では、『ひふみ年金』や『ひふみプラス』は、『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』を上回る成績になっています。

同じマザーファンドに投資していて『ひふみ年金』のほうが『ひふみプラス』よりコストが低廉なはずのに、運用実績では僅差とはいえ劣後しているのは不思議ですね。

『ひふみ年金』は2016年10月3日設定で運用開始から比較的日が浅く、純資産総額に大きな差があることも理由の一つでしょうか?(資産規模が小さいので資金流出入の影響を受けやすいなど)


まとめ

少子高齢化による人口減少の影響が気になるので国内株式に関しては厳選された銘柄に投資したいという場合には、『ひふみ年金』や『ひふみプラス』は魅力的な選択肢かもしれませんね。

資産運用の基本は国内外の複数の資産(株や債券等)への分散投資です。安全資産をしっかり確保したうえで、外国株式インデックスファンドと組み合わせるなど分散の原則も忘れないようにしたいです。

あるいは一般的な全世界株式インデックスファンドでは国内株式の比率は8%前後と低いですから、プラスアルファとして『ひふみ年金』や『ひふみプラス』を加えるのもありでしょうか。

今のところ『ひふみ年金』や『ひふみプラス』は良好な成績ですが、過去の実績は将来の運用成績を保証するものではない点に注意してください。過去の成績だけを見て集中投資は危険なギャンブルになりかねないですよね。


追記
その後、改めて『ひふみ年金』の実質コストや運用実績を確認してみました。

【iDeCo】『ひふみ年金』実質コストや運用実績をひふみプラスやTOPIX連動型と比較 姉妹ファンドより廉価な信託報酬は成績に寄与してる?




こぼれ話
確定拠出年金専用の『ひふみ年金』はSBI証券のほか、イオン銀行、住友生命、損保ジャパン日本興亜DC証券、東海東京証券、百五銀行、福岡銀行、北陸銀行、松井証券マネックス証券で販売されています(2018年6月8日現在)。

iDeCoは金融機関ごとに商品ラインナップが異なっているので、事前の確認が必要です。

SBI証券は商品数の豊富さが特徴ですが、松井証券マネックス証券は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』など低廉なインデックスファンドがそろっています。

楽天証券は、iDeCoでも『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』や『楽天・全米株式インデックス・ファンド』に投資可能です。




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