『DCニッセイ日経225インデックスファンドA』の信託報酬率の引き下げが発表されました(PDF)。2018年1月10日より信託報酬(運用管理費用)が年率で税抜0.190%(税込0.2052%)から税抜0.169%(税込0.18252%)に引き下げられる予定です。
同ファンドと同じくSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)でラインナップされているパッシブ運用の『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』、アクティブ運用の『ひふみ年金』や『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>』と特徴や運用成績を比較してみました。
DCニッセイ日経225ほか特徴
『DCニッセイ日経225インデックスファンドA』は、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果をめざします。『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』は、TOPIX(東証株価指数)に連動する投資成果をめざします。
日経225は日本経済新聞社が発表している株価指数で、東京証券取引所第一部に上場されている銘柄のうち取引が活発で流動性の高い株式市場を代表する225銘柄を対象にしています。
TOPIXは東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした株価指数です。
株価の算出法の違いにより、日経225は株価の高い値がさ株(ファーストリテイリング、ソフトバンクグループなど)の影響を受けやすく、TOPIXは会社の規模が大きい時価総額の高い銘柄(トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなど)の影響を受けやすいと言われています。
2017年11月末月報より |
『ひふみ年金』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。株価の下落リスクが高まっている時や、株価水準から魅力的な銘柄が無いような時には株式の組入比率を最大で50%強まで引き下げます。
外貨建資産は原則として為替ヘッジは行いません。
『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>』は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に投資します。
2017年11月末月報より |
今回取り上げる投資信託の信託期間はすべて無期限です。
DCニッセイ日経225ほか成績比較
2017年12月15日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
SBI証券のiDeCoでは購入時手数料はありません。
上記の期間では『DCニッセイ日経225インデックスファンドA』がTOPIX連動型の『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』を上回っていますが、TOPIX連動型が日経平均連動型より好調な時もあります。
アクティブ運用の『ひふみ年金』や『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>』は銘柄を調査・分析している分、コストは高めです。
まとめ
幅広い銘柄に分散しているTOPIX連動型に比べ、日経平均株価連動型の『DCニッセイ日経225インデックスファンドA』は代表的な225銘柄を投資対象にしていますが、常にTOPIX連動型より好成績とは限りません。銘柄を厳選したアクティブ運用の投資信託よりTOPIX連動型のほうが好調な時期さえあります。一般的に期待リターンの高い投資信託はリスク(収益のぶれ)も大きいです。値上りする時だけでなく値下がりする時も値動きが激しくなりがちです。
過去の運用実績のみを手掛かりに特定の投資信託に集中投資してしまうと思わぬ痛手を被りかねません。国内外の複数の資産(株式や債券など)に分散投資という資産運用の基本を忘れないようにしたいですよね。
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こぼれ話
『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>』はSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)ほか、マネックス証券のiDeCoでも取り扱ってます。
マネックス証券のiDeCoでは業界最低水準の運用コストをめざすことをうたった「eMAXIS Slim」シリーズのインデックスファンドもラインナップされています。
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