販売再開!『SBI小型成長株ファンド ジェイクール』をジェイリバイブやひふみプラス等と比較

2018年3月13日火曜日

ジェイリバイブ ひふみ 国内株式

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※ 2018年4月10日以降、再び購入申込み受付を停止しています(PDF)。

「次代を拓く革新高成長企業」に厳選投資するという『SBI小型成長株ファンド ジェイクール』の特徴と運用成績を、競合する投資信託と比較しながら簡単にまとめてみました。

比較の対象は『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』、『ひふみプラス』、『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』です。

国内株式の新興市場の規模および流動性などの観点から、『SBI小型成長株ファンド ジェイクール』は2018年1月29日以降、購入申し込み受付を停止していました(PDF)。

その後、株式市場が調整局面を迎えたことで過熱感も薄れたのか、2018年3月6日より受付を再開しました(PDF)。

SBI小型成長株ファンド ジェイクールほか特徴

SBI小型成長株ファンド ジェイクール構成比
2018年3月9日付週報2ページより

SBI小型成長株ファンド ジェイクール』の主要投資対象は、国内の中小型株です。新規株式公開後3年以内の企業のうち、新たに成長を加速する、企業家精神に溢れた「次代を拓く革新高成長企業」に厳選投資します。

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に投資します。

SBI小型成長株ファンド ジェイクール、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ組入上位10銘柄
2018年3月9日現在

ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。外貨建資産は原則として為替ヘッジは行いません。

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』は、東証一部上場の全銘柄を対象にしたTOPIX(東証株価指数)に連動する投資成果をめざします

ひふみプラス、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド組入上位10銘柄
2018年2月末現在

今回取り上げる投資信託の信託期間はすべて無期限です。

SBI小型成長株ファンド ジェイクールほか成績比較

SBI小型成長株ファンド ジェイクール、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、ひふみプラス、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド基準価額の値動き
比較しやすいよう2018年2月1日の基準価額を1万円で統一

米国の長期金利の上昇やトランプ米大統領の惹起する貿易摩擦への警戒感から、株式市場は調整しています。

直近(2018年2月1日~同年3月13日)の基準価額の値動きを見ると、『SBI小型成長株ファンド ジェイクール』の変動の激しさに驚かされます

もう少し長期で見た場合の基準価額の騰落率は下の表の通りです。

SBI小型成長株ファンド ジェイクール、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、ひふみプラス、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド成績比較表
2018年3月13日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

過去1年、過去3年の騰落率では、『SBI小型成長株ファンド ジェイクール』はインデックスファンドのみならず、アクティブ運用の『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』や『ひふみプラス』を大きく上回る成績です。

過去5年の騰落率では、『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』が一番好成績です。

アクティブ運用の投資信託は、指数連動型のインデックスファンドに比べ、銘柄を調査・分析している分、コストは高めです。

購入時手数料は上限の数字で、ネット証券など無料の場合もあります。

『ひふみプラス』は純資産総額に応じて一定額を超えた分について信託報酬(運用管理費用)の料率が下がる仕組みになっています。500億円を超える部分は税抜0.88%、1,000億円を超える部分は税抜0.78%に下がります。

まとめ

最近は極めて好調な成績の『SBI小型成長株ファンド ジェイクール』ですが、過去には基準価額が2,000円割れをしていた場面もありました。

タイミングによっては、投資した1,000万円が200万円以下まで激減していた可能性もあるということですね。

SBI小型成長株ファンド ジェイクール 基準価額・純資産の推移
2017年9月22日付交付目論見書5Pより

SBI証券の販売金額ランキング(2018年3月5日~同年3月9日)を見ると、2018年3月6日に販売が再開されたばかりの『SBI小型成長株ファンド ジェイクール』が、1位の『ひふみプラス』に次いで、2位に入っています。

掲載されている過去1年のトータルリターンの高さにばかり目を奪われて投資を決めてしまうと、株式市場に本格的に逆風が吹いた時に手ひどい損失を被るかもしれません。

アクティブファンドでは、投資家の実際のもうけを示すインベスターリターンが、ファンドを継続保有した場合のトータルリターンを顕著に下回っているというデータもあり、タイミングよく売買するのは至難の業のようです。

・モーニングスター「アクティブVSパッシブ、投資家の“実際の儲け”は?

投資するにしても全体の一部にとどめておいた方が、いざという時に冷静な判断を下しやすいのでは、と思ってしまいます。






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