※ 成績比較表を2019年5月8日現在のデータに更新しました。
YouTubeの『ひふみアカデミー 2018年3月』によると、『ひふみ投信』の海外株が5銘柄増えて7銘柄になりました。
動画では具体的な社名は明かされなかったものの、そのうち2銘柄が米国に上場している中国株だと語られていました。
海外株の内訳は、米国株5銘柄と中国株2銘柄だそうです(動画の3分前後から)。
ひふみ投信とひふみプラスの特徴を2018年2月の月報の内容を交えながら、簡単にまとめてみたいと思います。
また、運用実績を国内株式インデックスファンド(『eMAXIS TOPIXインデックス』)や全世界株式インデックスファンド(『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』)とも比較してみました。
ひふみ投信ほか特徴
『ひふみ投信』は、長期的な将来価値に対して、市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。株価の下落リスクが高まっている時や、株価水準から魅力的な銘柄が無いような時など状況に応じて株式を売却して現金比率を高める場合があります(最大で50%未満)。『ひふみプラス』は、直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。
中小型株のイメージが強い『ひふみ投信』(『ひふみプラス』)ですが、大型株の比率は45.9%に達しています。
2018年2月末現在 |
海外株の比率は2018年1月末の3.7%から2018年2月末には6.6%に上昇しています。
2018年2月末現在 |
YouTubeの『ひふみアカデミー 2018年3月』の動画では、ひふみ投信は日本株で良い会社に投資するのが理念であり、投資信託の50%、60%が米国株になることはないと代表取締役社長の藤野英人氏が断言していました(動画の13分前後から)。
海外株は現状の目標では10%、(将来的には)最大でも30%以内が目途だそうです。今の段階では、10%前後から、さらに引き上げることは考えていないとも。
2019年3月末現在、海外株の比率は11.9%に達しています(2019年5月9日追記)。
2019年3月末月報より |
『eMAXIS TOPIXインデックス』は、東京証券取引所一部上場のすべての銘柄を対象にしたTOPIX(東証株価指数)の値動きに連動する投資成果をめざします。
2018年1月末現在 |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、世界の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」が実質的な投資対象です。同ETFを通じて、大型株から小型株まで合わせて7,959銘柄に投資しています(2018年1月末現在)。
2018年1月末現在(同年2月末月報より) |
今回取り上げた投資信託は、外貨建資産に対し為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。
ひふみ投信ほか費用
投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税込)です。『ひふみ投信』『ひふみプラス』
1.0584%
『eMAXIS TOPIXインデックス』
0.4320%
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』
0.2196%
『ひふみプラス』のみ上限3%の購入時手数料が設定されていますが、SBI証券、楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。
『ひふみ投信』は長期保有者に信託報酬の一部を還元しています(保有期間が5年以上10年未満で0.2%、保有期間が10年以上は0.4%)。そのぶん口数が増えます。
『ひふみプラス』の信託報酬(年率)は純資産総額500億円までは税込1.0584%(税抜0.98%)、500億円を超える部分は税込0.9504%(税抜0.88%)、1,000億円を超える部分は税込0.8424%(税抜0.78%)です。
ひふみ投信ほか成績比較
下のグラフは、『ひふみ投信』と『eMAXIS TOPIXインデックス』の過去およそ5年間(2014年4月末~2019年4月末)の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移(月末ベース) 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
そのほかの投資信託を含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年5月8日現在)。
2019年5月8日現在 |
直近の株式市場は世界経済の減速懸念や米中貿易摩擦への警戒感から調整を余儀なくされています。
過去5年の騰落率では、『ひふみ投信』と『ひふみプラス』はTOPIX連動型のインデックスファンドを上回っています。
仮に5年前に100万円分それぞれの投資信託を持っていたとしたら、2019年5月8日現在、下記のような金額になっています。
『ひふみ投信』100万円→201万円弱
『eMAXIS TOPIXインデックス』100万円→147万円弱
まとめ
YouTubeの『ひふみアカデミー 2018年3月』の動画では、代表取締役社長の藤野英人氏は『ひふみ投信』は日本株で良い会社に投資するのが理念であると強調していました。日本の大型株の成長不足を補う海外株への投資は、株式市場の調整局面を待って少しずつ組入銘柄を増やすなど慎重に行われているようです。また、組入上位銘柄に大型株が並ぶようになってきているものの(1銘柄当たりの比率は中小型株は小さくなりがち)、中小型株全体のウェイトを大きく下げているわけでなく、しっかりと投資をしているので、ひふみらしさが失われているというようなことはないとも訴えていました。
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・信託報酬引き下げ!eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の実質コストと運用実績をニッセイやひふみプラスと比較
こぼれ話
・レオスのひふみ投信 『ひふみ投信』の直販。資料請求をすることができます。・楽天証券 楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは対象外)で100円から投資信託を購入できます。『ひふみプラス』も扱っています。
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