米国名門大学の寄付金運用を模倣『GCIエンダウメントファンド』のオルタナティブ戦略とは?8資産均等型や世界経済IF、内外7資産バランス・為替ヘッジ型と比較


米国名門大学の寄付金(エンダウメント)運用を模範にしたという『GCIエンダウメントファンド(成長型)』と『GCIエンダウメントファンド(安定型)』の特徴と運用成績について、他のバランスファンドと比較しながら簡単にまとめてみました。

比較の対象は『eMAXIS バランス(8資産均等型)』、『世界経済インデックスファンド』、『Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』の3つです。

GCIエンダウメントファンド等の特徴

GCIエンダウメントファンドの特徴

GCIエンダウメントファンド』は、米国名門大学が寄付金(エンダウメント)の運用において実践してきた投資手法・スタイルを模範とし、投資資産のうち伝統的資産(株式と債券)に加えてオルタナティブ資産・戦略を活用し、信託財産の長期的な成長をめざして運用を行います。

『GCIエンダウメントファンド(成長型)』と『GCIエンダウメントファンド(安定型)』の基本資産配分
2017年4月末現在 交付目論見書2ページより引用
成長型(株35%:債券18.5%:REIT10%:オルタナティブ36.5%)
安定型(株15%:債券38.5%:REIT5%:オルタナティブ36.5%:現金5%)

オルタナティブ戦略をポートフォリオに組み入れることで、市場の下落局面に強いプロファイルを目指します。また、これにより長期的なリスクリターンの安定化を図ります。

『GCIエンダウメントファンド』オルタナティブ戦略の投資対象ファンド
交付目論見書6ページより引用(下線筆者)

外貨建資産については、投資判断により対円での為替ヘッジを行うことがあります。信託期間は無期限です。

比較対象バランスファンドの特徴

『eMAXIS バランス(8資産均等型)』、『世界経済インデックスファンド』、『Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』の基本資産配分
世界経済~は2017年2月末現在 Funds-i~は分数表記(1/6=16.66…%、1/9=11.11…%)

eMAXIS バランス(8資産均等型)』は、日本を含む世界の株式、債券、REIT(不動産投信)に分散投資します(株式37.5%:債券37.5%:REIT25%)。国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITの8つの資産に均等に投資しています。信託期間は無期限です。

世界経済インデックスファンド』は、日本を含む世界の株式と債券に分散投資します(株式50%:債券50%)。GDP総額比を参考にしているため、国内資産が少なく新興国資産が比較的多めです。GDPシェアの変化に応じて、原則として年1回、地域別構成比の見直しを行う場合があります。信託期間は無期限です。

Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』(野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型)は、日本を含む世界各国の株式、債券およびREIT(不動産投信)に分散投資します(株式33.33…%:債券33.33…%:REIT33.33…% 各3分の1ずつ)。外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行ないます。信託期間は無期限です。

GCIエンダウメントファンド等のコストと成績

2017年8月30日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

購入時手数料は上限の数字です。販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。

GCIエンダウメントファンド』の信託報酬(運用管理費用)は、投資先の投資信託証券も含めた実質的な負担を示しています。ファンド・オブ・ファンズ方式で二重に経費がかかるため、コストはやや高めになっています。

およそ2年弱の『GCIエンダウメントファンド設定の騰落率では、『成長型』に関しては他のバランスファンドとほぼ同水準の運用成績です。

過去1年の騰落率では、『GCIエンダウメントファンド』は『Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』と同様に2016年の荒れ模様の相場(チャイナショックやイギリスのEU離脱騒動など)でも落ち込みが少なかった分、騰落率が控えめな数字になっています

下のグラフは『GCIエンダウメントファンド(成長型)』と『eMAXIS バランス(8資産均等型)』の基準価額の振れ幅(※)を大まかに比較したものです。

※ 基準価額の前月からの増減率をグラフ化

『GCIエンダウメントファンド(成長型)』と『eMAXIS バランス(8資産均等型)』の基準価額の値動き
2015年10月1日~2017年8月1日までの基準価額の振れ幅(1カ月毎)

GCIエンダウメントファンド(成長型)』の方が値動きが穏やかで安定しています。

まとめ

オルタナティブ戦略に割り当てられた投資対象ファンドを見ると運用目標がハイリスク・ハイリターンで高コストなことに驚かされますが、『GCIエンダウメントファンド』自体の値動きは穏やかで、安定した運用を好む人には歓迎されそうですね。

オルタナティブ戦略の長期での見通しに懐疑的で、もっとシンプルかつ低コストなほうが望ましいというのであれば『Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』も値動きが安定していて、有力な選択肢になるでしょうか。

こぼれ話
為替ヘッジにもコストがかかることに注意してください。ヘッジコストは内外の金利差や需給によっても変化します。

『Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』の場合、2017年7月末の月報によるとポートフォリオの利回りが2.7%なのに対して為替ヘッジ後の利回りが2.0%となっています。




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