SBI証券の2020年1月の月間積立設定件数ランキング（つみたてNISA）でベスト5の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。
SBI証券 つみたてNISA人気ランキングベスト5
SBI証券の月間積立設定件数ランキング（つみたてNISA）のベスト5は下記の通りです（2020年1月1日～同年1月31日）。1位→（前回1位）SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド
米国の株式に投資
2位→（前回2位）＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式に投資
3位→（前回3位）eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）
米国の株式に投資
4位↑（前回5位）eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式に投資
5位↓（前回4位）eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）
世界の株式、債券、REIT（不動産投資信託証券）に分散投資
ちなみに6位は『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』でした。
・純資産150億円超！『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』実質コストや運用実績を楽天・全世界株式やセゾン資産形成の達人と比較 積立投資の評価額は？
米国株式・先進国株式・バランス（8資産均等型）の特徴
『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』（SBIAM）と『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』（三菱UFJ国際投信）は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S＆P500指数」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用（年率）は『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』が税込0.0938％程度、『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』が税込0.0968％以内です。
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| S＆P500指数 業種別構成比 2019年12月末現在 |
『＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド』（ニッセイAM）と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』（三菱UFJ国際投信）は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用（年率）は前者が税込0.10989％、後者が税込0.10615％以内です。
前者は2020年2月21日より税込0.10230％に引き下げられる予定です（PDF）。
・信託報酬引き下げ！『ニッセイ外国株式』人気の楽天・全米株式や楽天・全世界株式と実質コストや運用実績を比較 2年強の積立投資の成績は？
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| MSCIコクサイ インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年12月末現在 |
『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』（三菱UFJ国際投信）は世界の株式、債券、REIT（不動産投資信託証券）に分散投資します。
運用管理費用（年率）は税込0.154％以内です。
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| 基本投資割合 |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式・先進国株式・バランス（8資産均等型）の運用実績
下のチャートは、後発の『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』設定来1年7ヵ月弱の期間（2018年7月3日～2020年1月31日）で基準価額の推移を比べたものです（起点を一万円に統一）。運用開始から日が浅い『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』（2019年9月26日設定）は除外しています。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は『＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド』の陰に隠れています。
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| 基準価額の推移 2018年7月3日～2020年1月31日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです（2020年1月31日現在）。
調整局面での下落率は2018年10月4日～同年12月25日の数字、設定来騰落率は1年7ヵ月弱の数字です。
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| 2020年1月31日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
値動きの激しい米国株式や先進国株式を中心に投資するなら、預貯金等の安全資産を厚めに持っておきたいですよね。
資産運用の王道に従って分散も考慮するなら、債券インデックスファンドやバランスファンドと組み合わせるのもありでしょうか。
・【インデックス投資】守りを固めるなら 海外債券（為替ヘッジなし、あり）や国内債券を先進国株式と組み合わせた場合の値動きは？
・IMFは米国経済の減速を予想 バランスファンドで弱気相場に備える？ 米国株式や先進国株式インデックスファンドの一部を8資産均等型などのバランスと入れ替えるのはあり？
先行きの不透明感が強まる中、世界最大級の運用会社バンガードは債券がポートフォリオの分散化のための重要な手段であると改めて述べています。
・2020年の経済および市場見通し：新たな不透明性の時代（バンガード）
米国株式・先進国株式・バランス（8資産均等型）の積立投資の成績
運用期間の短い『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』は除外しています。同じ指数をベンチマークにする『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』の成績を参考にしてください。毎月1日を積立日に設定しています（約定日は翌営業日）。
米国株式・先進国株式
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| 過去の実績は将来を保証するものではありません |
2019年1月から1年強の積立投資（毎月1万円）の評価額は、2020年1月31日現在、13万円の投資額に対して以下の通りです。
『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』
149,091円（+14.69％）
『＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド』
146,414円（+12.63％）
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
146,421円（+12.63％）
バランス（8資産均等型）
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| 過去の実績は将来を保証するものではありません |
2019年1月から1年強の積立投資（毎月1万円）の評価額は、2020年1月31日現在、『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』の場合、13万円の投資額に対して139,285円（+7.14％）でした。
新型肺炎の感染拡大など心配なニュースもありますが、長期目線であせらずコツコツと積み立てていきたいですね。
・NYダウ急落、603ドル安 新型肺炎の懸念強まる（日本経済新聞）
・新型コロナウイルスの経済コスト（ピクテ投信WEB）
各国で対策が取られていることもあり、一時的なショックやパニックは避けられないにしても徐々に被害がおさまっていくといいですね。
長期運用のインデックス投資なら、あわてて売らない（ゴールは数十年先）、あわてて買わない（低迷が意外と長引く可能性も？）のも大事でしょうね。
無理に追加投資をしなくても、定額の積立投資なら基準価額が下がっているときには買える口数が増えます。
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| 出典：金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf |
・波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮（NIKKEI STYLE）
・積立投資を学ぶ（大和投資信託）
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