グロース株に投資『米国成長株式ファンド』米国株式(S&P500)および先進国株式インデックスファンドと実績比較・評価

2019年12月11日水曜日

先進国株式 米国株式

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『米国成長株式ファンド』競合と実績比較・評価・解説

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成長期待の高いグロース株への投資をうたった『米国成長株式ファンド』の特徴と運用実績を米国株式および先進国株式インデックスファンドと比較してみました。

米国株式を対象にしたアクティブファンドの実力は?


米国成長株式ファンドと米国株式/先進国インデックス投信の特徴

米国成長株式ファンド』(三井住友トラストAM)は、将来の成長余地やその持続期間について、市場で過小評価されている優れた企業で、株価上昇が期待できる銘柄に選別投資します。

適格機関投資家向けの「UBS USグロース株式ファンド」と短期金融資産マザーファンドに投資するファンド・オブ・ファンズ方式で運用されています。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)の実質的な負担は税抜1.7%程度です。

米国成長株式ファンド 組入上位10業種(情報技術、一般消費財・サービス、ヘルスケアほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コムほか)
2019年10月末月報より

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(ブラックロック)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』が税抜0.375%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税抜0.088%以内です。

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド 組入上位10業種(情報技術、ヘルスケア、金融ほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムほか)
2019年10月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税抜0.0999%です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 組入上位10業種(情報技術、金融、ヘルスケアほか)と組入上位10銘柄(アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムほか)
2019年10月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 国・地域別構成比(アメリカ、イギリス、フランスほか)
国・地域別構成比 2019年10月末月報より

今回、取り上げた投資信託は、原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。


米国成長株式ファンドと米国株式/先進国インデックス投信の運用実績

下のチャートは過去6年間の基準価額の推移(2013年12月12日~2019年12月11日)を比べたものです(運用期間の短い『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は除外)。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

米国成長株式ファンド、iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2013年12月12日~2019年12月11日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月11日現在)。

調整局面の下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字です。

米国成長株式ファンド、iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの騰落率
2019年12月11日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

米国成長株式ファンド』はボラティリティ(価格変動の度合い)が大きめなのは否めませんが、過去1年、過去3年、過去6年の騰落率は競合を上回っています

『米国成長株式ファンド』は上限3.3%の購入時手数料が設定されていて、ネット証券でもノーロードではありませんでした。

SBI証券楽天証券では投資信託の買付手数料の無料化が発表されました(※)。どちらの証券会社も2019年12月16日から0円(無料)になる予定です。

※SBI証券はインターネットコースのみ、楽天証券はIFA(金融商品仲介業)の顧客は対象外

 

購入時手数料がネックになっていた投資信託も選択肢に入るようになるかもしれませんね。

ただ、そうは言っても、米国株式や先進国株式を対象にしたインデックスファンドの運用管理費用(年率)が0.1%を切る水準になっている中で、年率で2%近いコストの掛かるアクティブファンドはやはりハードルが高く感じられますよね(苦笑)。




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