2018年10月の楽天証券のNISAランキング(積立設定件数)でベスト10のうち6~10位の投資信託について、特徴と積立投資の通算成績(2018年1月~)を簡単にまとめてみました。
NISA(少額非課税投資制度)の概要については金融庁のWEBサイトでも解説されています。
ランキング1~5位の投資信託についてはこちらの記事をご覧ください。
楽天証券NISAランキング6~10位(積立設定件数)
楽天証券のNISAランキング(積立設定件数)の6~10位は下記の通りです(2018年10月1日~同年10月31日)。6位↓(前回5位)楽天・全世界株式インデックス・ファンド
日本を含む世界の株式(大型株~小型株)に投資
7位↑(前回10位)<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
国内の株式(TOPIX構成銘柄)に投資
8位→(前回8位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式(大型株)に投資
9位↓(前回7位)eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
新興国の株式(大型株と中型株)に投資
10位↓(前回9位)eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資
楽天・全世界株式ほか特徴
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))は、日本を含む全世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。実質的な投資対象ファンドVTのポートフォリオ 2018年8月末現在(同年9月末月報より) |
実質的な投資対象ファンドVTのポートフォリオ 2018年8月末現在(同年9月末月報より) |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、東京証券取引所の第一部に上場されている全銘柄を対象にした「東証株価指数(TOPIX)」に連動する投資成果をめざします。
2018年9月末月報より 銘柄数は2018年2月20日付運用報告書より |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年9月末月報より |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年9月末現在 |
2018年9月末月報より |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』は、世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
楽天・全世界株式ほか投資信託の費用
投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税込)です。『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』
0.22960%
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』
0.17172%
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
0.17280%
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』
0.20412%
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
0.17172%
上記の投資信託は購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。
積立投資の通算成績
端数は四捨五入しています 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
毎月1日を積立の設定日にしています(約定日は国内資産は当日、海外資産は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。
2018年から始まった「つみたてNISA」では毎月33,333円(年間40万円)まで、従来の「一般NISA」では毎月10万円(年間120万円)まで積立可能です(「一般NISA」は積立以外に通常買付けも可能)。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は2018年7月3日に設定されたばかりのため、参考に同じ「S&P500指数」連動型の『iFree S&P500インデックス』(運用管理費用は税込0.243%)の成績も一緒に掲載します。
端数は四捨五入しています 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
「2018年1月に一括投資」した場合と「積立投資の通算成績」の比較は、下の表の通りです。
2018年11月9日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間では一括投資より積立投資のほうが優勢ですが、市場が好調で上昇が続いている局面では積立投資が機会損失になる場合もあります。
まとめ
米国の長期金利上昇や貿易摩擦への警戒感から、特に国内株式や新興国株式を対象にしたインデックスファンドはさえない成績になっています。積立投資では長期目線で分散投資を続けていくことが大事だとよく言われます。リスク資産には好不調の波がつきもので、特定の資産の一人勝ちや一人負けがいつまでも続くことはないからでしょうね。いくら好調な資産でも買われすぎれば割高になって反落するし、不調な資産も売られすぎれば割安になって見直されます。
バランスファンドは投資信託一本で完結する手軽さが嬉しいですが、個別にインデックスファンドを購入するより個々の資産の値動きに惑わされにくく投資を継続しやすいというメリットもあるかもしれないですね。
ちなみに「つみたてNISA」と「一般NISA」の比較は下の表の通りです。
※ ロールオーバー可 |
「つみたてNISA」のメリットとして保有期間5年より20年のほうが運用成果のばらつきが少なくなる傾向にあるようです。
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません 出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」6P http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html |
上のグラフは、1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行った結果を示しています。各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果と年率を算出しています。
・積立投資の成績は?2018年10月楽天証券NISAランキング人気ファンド比較1~5位 楽天・全米株式、ひふみプラス、ニッセイ外国株式、eMAXIS Slim 先進国株式、ニッセイ日経225
こぼれ話
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)でも投資信託を購入できます。
少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。
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