※ 記事を更新しました(2019年7月10日)。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)の特徴と運用実績を『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と比較してみました。
米国株式インデックスファンドと全世界株式インデックスファンドに1:1で投資した時の成績も確認します。
今回、取り上げる投資信託はつみたてNISA対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
制度の詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ほか特徴
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2019年6月末月報より |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2019年4月末現在(同年5月末月報より) |
2019年4月末現在(同年5月末月報より) |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ほか費用
投資信託を保有中にかかる運用管理費用(年率)は下記の通りです。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
税込0.1620%
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』
税込0.2196%程度
2019年7月10日現在、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の販売会社は岩井コスモ証券(インターネット専用)、SMBC日興証券(ダイレクトコース専用)、SBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、ジャパンネット銀行、GMOクリック証券、フィデリティ証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ銀行、三菱UFJ国際投信ダイレクト(mattoco)、楽天証券です。
リンク先から証券会社の資料請求ができます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ほか運用実績
下のチャートは『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』設定来1年強(2018年7月3日~2019年7月9日)の基準価額の推移です。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移(起点を1万円に統一) 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年7月9日現在)。
下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字です。
2019年7月9日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
最下段が『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』を1:1で組み合わせた場合の運用実績です。運用管理費用は年率で税込0.1908%です。
まとめ
直近の調整局面でも力強い回復力を見せるなど、近年は米国株式が極めて好調でした。そのため米国株式と全世界株式のインデックスファンドの組み合わせでは、全世界株式が足を引っ張っているようにも見えてしまうでしょうか。とはいえ、過去の実績は将来の成績を保証するものではありません。米国株式を中心にしつつ、幅広く分散された全世界株式インデックスファンドにも保険として投資しておくという考え方もあるかもしれないですね。
『J.P.モルガンの超長期マーケット予測』(WEBサイト)や『ピクテの資産運用戦略レポート』(PDF 3ページ図表3参照)など、割高感のある米国株式の長期の期待リターンが日本を含むほかの地域を下回ると予測する向きもあります。
出典:2018年7月ピクテ資産運用戦略レポート 3ページ図表3より(赤丸(筆者)は米国株式) |
現状では全世界株式インデックスファンドも半分は米国で占められていますが、もし米国以外の地域の成長が著しい場合でも、全世界株式なら地域別構成比の柔軟な変化を期待できそうです。
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