公表された途中経過から実質コストを再計算『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とどちらが低コスト?

『楽天・全世界株式』公表された途中経過から実質コストを再計算

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※ すみません、一部加筆して修正しました(2018年11月5日)。

1万口当たりの費用明細の途中経過(PDF)が公表されたので(※)、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストを再確認してみます。

2018年10月31日に設定された『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の実質コストを関連ファンドから推測し比較してみました。

※ 「しんたろうのお金のはなし」のしんたろうさんのtwitter経由で知りました。いつも勉強になります。


1万口当たりの費用明細(第1期)

最初に、第1期の『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の1万口当たりの費用明細を改めて見てみます。純資産総額が急増したため第1期の実質コストは高めに出ています

『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』関連ファンドの費用明細も合わせて確認します。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの1万口当たりの費用明細(抜粋)
1万口当たりの費用明細(抜粋)
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入

上記は運用報告書から「1万口当たりの費用明細」を抜粋したものです。

決算期間の長さがまちまちなので1年相当にそろえたのが下の表になります。『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は実質的な投資対象にしているETFの報酬を加えてあります。

正確な数字ではなく推計による概算値です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの1万口当たりの費用明細(1年相当)
1万口当たりの費用明細(1年相当)
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入

『eMAXIS Slim』シリーズは信託報酬の引き下げを積極的に実施していて信託報酬に基づいて推計をするのは難しかったので(※1)、決算期間の日数に基づいて各項目の数字を推計しています。

各投資信託の信託報酬は2018年10月31日現在の信託報酬率を当てはめています。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストの概算値は年率0.487%です。

『eMAXIS Slim』シリーズを『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』のベンチマーク「MSCI ACWI」にならって組み合わせた場合(先進国株式81%:国内株式8%:新興国株式11% 2018年9月末時点)の実質コストの概算値は年率0.217%です(※2)。

上記に信託報酬の差を上乗せすると『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の実質コストの概算値は年率0.238%です。

※1 本来の信託報酬に基づいて推計した場合、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストの概算値は0.502%です。また決算期間の日数に基づいて推計した場合、信託報酬は0.123%となり同ファンドの実質コストの概算値は0.480%ですが、上記の表では目論見書の信託報酬0.1296%(表中では0.130%)を当てはめて0.487%としています。

※2 『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の国内株式部分のベンチマークは「MSCI ジャパン・インデックス」ですが新設定のため「TOPIX」で代用しています。


1万口当たりの費用明細(途中経過)

1万口当たりの費用明細(途中経過)の抜粋は下記の通りです。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの1万口当たりの費用明細(途中経過)の抜粋
1万口当たりの費用明細(途中経過)の抜粋
各項目ごとに小数点第3位未満は四捨五入

決算期間が最初の日を含めて92日間なので、1年(365日)相当に改めて実質的な投資対象にしているETFの報酬を加えたのが下の表です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの1万口当たりの費用明細(1年相当)
1万口当たりの費用明細(1年相当)
各項目ごとに小数点第3位未満は四捨五入

比較対象の『eMAXIS Slim』シリーズと計算の仕方をそろえるため、上記に目論見書の信託報酬0.1296%(表中では0.130%)を当てはめたのが下の表です(2018年11月1日加筆)。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの1万口当たりの費用明細(1年相当)
1万口当たりの費用明細(1年相当)
各項目ごとに小数点第3位未満は四捨五入

1万口当たりの費用明細(途中経過)から推計した『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストの概算値は年率0.305%と、第1期の1万口当たりの費用明細から推計した年率0.487%よりも低下しています。

実際には、通期で「その他費用」(有価証券等の保管費用など)が0というのは考えにくいので、もう少しコストが膨らむかもしれません。純資産総額が増加すれば、費用の低減が進む可能性もあります。

日数ではなく本来の信託報酬を基に推計した場合の実質コストの概算値は年率0.318%と、同様に推計した第1期の年率0.502%をやはり下回ります。

いずれの場合も、関連ファンドから推測した『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の実質コストの概算値である年率0.238%よりはやや高めです。


まとめ

1万口当たりの費用明細の途中経過(2018年7月18日~同年10月17日)から推計した『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストの概算値は年率0.286%~0.318%と、第1期の0.480%~0.502%より低下しています。

『eMAXIS Slim』シリーズの関連ファンドから推測した『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の実質コストの概算値は年率0.238%です。

年間コストの差額は投資信託を100万円分保有していた場合でおよそ700~1,000円前後、投資信託を1,000万円分保有していた場合でおよそ7,000~10,000円前後になるかと思われます。

もっとも、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』も第1期の実質コストは高めに出る可能性があります。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は米国の投資信託証券(ETF)を利用しているためコストや税金が余分にかかるのは惜しいですが、大型株から小型株まで幅広い銘柄をカバーしている点はライバルにはない強みですよね。

運用実績の比較は、下の記事を参考にしてください。

『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同じ「MSCI ACWI」連動型を楽天・全世界株式や野村つみたて外国株投信と比較




こぼれ話
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストの推計は、以下のような計算式です。

日数から推計する場合

365日(1年)÷92日(決算期間)=3.967…
0.047%(費用明細の合計)×3.967…=0.186%
0.186%+0.100%程度(投資対象ETFの報酬)=約0.286%程度

信託報酬から推計する場合

0.1296%(本来の信託報酬)÷0.028%(費用明細の信託報酬)=4.628…
0.047%(費用明細の合計)×4.628…=約0.218%
0.218%+0.100%程度(投資対象ETFの報酬)=約0.318%程度

公表された途中経過から実質コストを再計算『楽天・全米株式インデックス・ファンド』iFree S&P500、同 NYダウと比較




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