

※ 記事を更新しました(2018年5月10日)。
全世界(日本を含む先進国と新興国)の株式を対象にした『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)が2018年10月31日に設定されました。
同ファンドや同じベンチマーク(「MSCI ACWI」)に連動する『全世界株式インデックス・ファンド』(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)の特徴や運用実績を競合する全世界株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『野村つみたて外国株投信』です。
全世界株式インデックスファンドの特徴は?
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』や『全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。ベンチマークの指数は先進国と新興国合わせて47ヵ国の大型株と中型株2,774銘柄で構成されています(2019年4月末現在)。世界の投資可能な市場時価総額の85%をカバーしています。
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MSCI ACWI 2019年4月末現在 |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む世界の株式を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数は先進国と新興国合せて49ヵ国の大型株、中型株、小型株、7,898銘柄で構成されています(2019年4月末現在)。世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。
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FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス 2019年4月末現在 |
『野村つみたて外国株投信』は、日本を除く世界の株式を対象にした「MSCI ACWI(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数は日本を除く先進国と新興国合せて46ヵ国の大型株と中型株2,452銘柄で構成されています(2019年4月末現在)。
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MSCI ACWI(除く日本) 2019年4月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
全世界株式インデックスファンドの運用管理費用(信託報酬)
『全世界株式インデックス・ファンド』のみ購入時手数料(上限 税込2.16%)と解約時の信託財産留保額(0.2%)が設定されています。
購入時手数料は販売会社によって異なり、SBI証券
・途中経過が公開『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』実質コストと成績をオール・カントリーや除く日本と比較
全世界株式インデックスファンドの運用実績
下のグラフは、後発の『野村つみたて外国株投信』設定来(2017年10月2日~2019年5月9日)で基準価額の推移を比べたものです(起点の基準価額を1万円に統一)。おおむね似通った値動きになっています。直近は米中貿易摩擦に対する警戒感が再燃しています。
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基準価額の推移 2017年10月2日~2019年5月9日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年5月9日現在)。
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2019年5月9日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
軟調だった株式市場は反発していますが、景気減速懸念や貿易摩擦に対する警戒感も根強いです。
上記の期間では国内株式がさえなかったこともあり、日本を含まない『野村つみたて外国株投信』が若干優勢です。
とはいえ、比較できる期間がまだ短いこともあり、運用実績は小差にとどまります。
まとめ
全世界株式インデックスファンドは、投資信託一本で世界各国の株式に投資できる手軽さが魅力です。地域別の比率にこだわりたいなら、国内株式、先進国株式、新興国株式、それぞれのインデックスファンドを好みの配分で組み合わせるという選択肢もあります。
・eMAXIS Slim 先進国株式、国内株式、新興国株式の組み合わせを楽天やSBI等の全世界株式と比較
少子高齢化の影響が心配される国内株式は先行きが気になるところでしょうか。値動きが激しくなりがちな新興国株式は相場への逆風が強まると投資の継続に迷ってしまう場面も出てくるでしょうね。
逆にそうした個々の市場の動向に惑わされたくないなら、全世界株式インデックスファンドでまとめ買いをしてしまうというのも一案かもしれません。
長期でコツコツと資産を積み上げていくには、いざという時に慌てないよう預貯金や個人向け国債といった安全資産も忘れずにしっかりと確保しておきたいです。
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