2019年5月9日付で1万口当たりの費用明細(途中経過)の公開された『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』について、実質コストや運用実績を競合の全世界株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』です。
すべて、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。
楽天・全世界株式ほか実質コストは?
小数第3位未満は四捨五入 |
推計による概算値の比較では、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率0.312%)は、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(年率0.244%)や『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』(年率0.246%)より若干高めな可能性があります。
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストは、楽天投信投資顧問「運用報告書「1万口当たりに費用明細」の経過について」の1万口当たりの費用明細(2018年7月18日~2019年4月17日)を1年相当に改めた推計による概算値です。
投資対象ファンド「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)の報酬(0.09%)を加えてあります。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は決算前のため、2019年3月末月報の資産構成と関連ファンド(eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、同 先進国株式インデックス、同 新興国株式インデックス)の第1期運用報告書から実質コストの概算値を推計しています。
国内株式部分のベンチマークは「MSCI ジャパン・インデックス」ですが、新設定のため「TOPIX」で代用しています。
『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』も決算前のため、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同様の方法で実質コストの概算値を推計しています。
楽天・全世界株式ほか運用実績は?
下のグラフは、最後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来(2018年10月31日~2019年5月9日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年10月31日~2019年5月9日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は大型株から小型株まで幅広くカバーしているのが特徴ですが、基準価額の推移は『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』とおおむね似通った値動きになっています。
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年5月9日現在)。
2019年5月9日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』などの積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。
・2019年1月から全世界株式インデックスファンドに毎月1万円ずつ積立投資をしたら今いくら?楽天・全世界株式、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(除く日本)(3地域均等型)
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コストと運用実績は下の記事を参考にしてください。
・途中経過が公開『楽天・全米株式インデックス・ファンド』実質コストと成績をS&P500やNYダウ連動型と比較
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