2019年5月9日付で1万口当たりの費用明細(途中経過)の公開された『楽天・全米株式インデックス・ファンド』について、実質コストや運用実績を競合の米国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『iFree S&P500インデックス』と『iFree NYダウ・インデックス』です。参考までに『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』とも騰落率を比べています。
すべて、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。
楽天・全米株式ほか実質コストは?
小数第3位未満は四捨五入 |
推計による概算値の比較では、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率0.214%)は、『iFree S&P500インデックス』(年率0.372%)や『iFree NYダウ・インデックス』(年率0.288%)より若干低廉なようです。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コストは、楽天投信投資顧問「運用報告書「1万口当たりに費用明細」の経過について」の1万口当たりの費用明細(2018年7月18日~2019年4月17日)を1年相当に改めた推計による概算値です。
投資対象ファンド「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)の報酬(0.03%)を加えてあります。
『iFree S&P500インデックス』の実質コストは、第1期運用報告書の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めた推計による概算値です。第1期ということもあり多少割高にも見えますが、第2期以降の改善に期待したいです。
2019年4月末の月報でも外国投資信託(IVV 経費率0.04%)が20%ほど占めているのは、やや気になるところでしょうか。
後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の運用管理費用(年率)は税込0.1728%と『iFree S&P500インデックス』(税込0.2430%)より低廉ですが(-0.0702%)、決算前のため実質コストは不明です。
『iFree NYダウ・インデックス』の実質コストは、第2期運用報告書の1万口当たりの費用明細の数字です。
楽天・全米株式ほか運用実績は?
下のグラフは、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来(2017年9月29日~2019年5月10日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。直近は米中貿易摩擦に対する警戒感が再燃しています。
基準価額の推移 2017年9月29日~2019年5月10日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』は大型株から小型株まで幅広くカバーしているのが特徴ですが、中小型株は時価総額が小さいため基準価額の推移は『iFree S&P500インデックス』とおおむね似通った値動きになっています。
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年5月10日現在)。
2019年5月10日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』などの積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。
・『iFree S&P500』『楽天・全米株式』『フィデリティ・米国優良株』つみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?先進国株式インデックスファンドとも比較
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストと運用実績は下の記事を参考にしてください。
・途中経過が公開『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』実質コストと成績をオール・カントリーや除く日本と比較
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