2019年1月31日付で楽天投信投資顧問から「運用報告書「1万口当たりの費用明細」の経過について」(PDF)が公表されたので、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の第2期6カ月経過時点での実質コストを確認してみます。
『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』や『野村つみたて外国株投信』と実質コストだけでなく運用実績についても比較してみました。
楽天・全世界株式ほか実質コスト
「1万口当たりの費用明細」の決算期間が1年に満たないため、日数や信託報酬から1年相当の実質コストの概算値を推測しています。楽天やSBIは実質的な投資対象にしている海外ETFの報酬を加味しています。
小数第3位未満は四捨五入しています |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の第2期(途中経過2)の実質コストは0.342~0.352%です。『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』(0.342%)とほぼ同水準な一方、『野村つみたて外国株投信』(0.250~0.251%)に比べると若干割高です。
第2期(途中経過1)に比べると上振れしていますが、同期間の「1万口当たりの費用明細」ではその他費用(保管費用や監査費用など)が四捨五入されてゼロになっていたことも一因でしょうね。
楽天・全世界株式ほか運用実績
下のグラフは過去およそ1年間(2018年1月末~2019年1月末)の基準価額の推移です。起点の基準価額を1万円に統一しています。基準価額の推移(月末ベース) 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年2月1日現在)。
2019年2月1日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間では国内株式が特にさえないこともあり、日本を含まない『野村つみたて外国株投信』の騰落率が僅差でライバルを上回っています。
参考記事
・『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(3地域均等型)(除く日本)等と実績比較まとめ
第2期の「1万口当たりの費用明細」の途中経過(2018年7月18日~2019年1月17日)から推計した『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストの概算値は年率0.342~0.352%と、第1期の0.480%~0.502%より低下しています。ライバルとの比較では、『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コスト0.342%とほぼ同水準な一方、『野村つみたて外国株投信』の実質コスト0.250~0.251%に比べるとやや割高です。
基準価額の推移に目立つほどの差はありませんが、過去1年間の騰落率を見ると『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は競合する投資信託に若干劣後しています。
・第2期の途中経過から実質コストを再計算『楽天・全米株式インデックス・ファンド』iFree S&P500/NYダウと実績も比較
こぼれ話
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストの推計は、以下のような計算式です。日数から推計する場合
365日(1年)÷184日(決算期間)=1.983…0.127%(費用明細の合計)×1.983…=約0.252%
約0.252%+0.100%程度(投資対象ETFの報酬)=約0.352%程度
信託報酬から推計する場合
0.1296%(本来の信託報酬)÷0.068%(費用明細の信託報酬)=1.905…0.127%(費用明細の合計)×1.905…=約0.242%
約0.242%+0.100%程度(投資対象ETFの報酬)=約0.342%程度
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