2019年1月31日付で楽天投信投資顧問から「運用報告書「1万口当たりの費用明細」の経過について」(PDF)が公表されたので、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の第2期6カ月経過時点での実質コストを確認してみます。
『iFree S&P500インデックス』や『iFree NYダウ・インデックス』と実質コストだけでなく運用実績についても比較してみました。
楽天・全米株式ほか実質コスト
『iFree NYダウ・インデックス』を除き「1万口当たりの費用明細」の決算期間が1年ちょうどではないため、日数や信託報酬から1年相当の実質コストの概算値を推測しています。楽天は実質的な投資対象にしている海外ETFの報酬を加味しています。
小数第3位未満は四捨五入しています |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の第2期(途中経過2)の実質コストは0.240~0.245%と第1期の0.294~0.311%より低下しています。ライバルの『iFree S&P500インデックス』(0.372%)や『iFree NYダウ・インデックス』(0.288%)よりも実質コストは低廉です。
『iFree S&P500インデックス』も第2期は第1期よりも実質コストが低下する可能性があります。後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は運用管理費用(信託報酬)が年率で税抜0.160%と『iFree S&P500インデックス』(税抜0.225%)より低廉です。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(2018年7月3日設定)は決算前のため、運用管理費用(信託報酬)以外の諸経費を含めた実質コストはまだ不明です。
楽天・全米株式ほか運用実績
下のグラフは『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来(2017年9月末~2019年1月末)の基準価額の推移です。起点の基準価額を1万円に統一しています。基準価額の推移(月末ベース) 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年2月1日現在)。
2019年2月1日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
世界経済の減速懸念から軟調だった株式市場は、直近は反発しています。
参考記事
・『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の出足の成績を楽天・米国高配当株式、iFree S&P500・NYダウ、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFreeNEXT FANG+、SMT 米国株配当貴族等と比較まとめ
第2期の「1万口当たりの費用明細」の途中経過(2018年7月18日~2019年1月17日)から推計した『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コストの概算値は年率0.240~0.245%と、第1期の0.294%~0.311%より低下しています。ライバルとの比較では、『iFree S&P500インデックス』(0.372%)や『iFree NYダウ・インデックス』(0.288%)よりも実質コストは低廉です。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』は大型株から小型株まで幅広くカバーしているのが特徴です。ただし、中小型株は時価総額が小さいため、運用実績は設定直後の不安定な時期を除き、大型株が中心の『iFree S&P500インデックス』とそれほど極端な差はないようです。
・第2期の途中経過から実質コストを再計算『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』SBI・全世界株式や野村つみたて外国株投信と実績も比較
こぼれ話
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コストの推計は、以下のような計算式です。日数から推計する場合
365日(1年)÷184日(決算期間)=1.983…0.101%(費用明細の合計)×1.983…=約0.200%
約0.200%+0.040%程度(投資対象ETFの報酬)=約0.240%程度
信託報酬から推計する場合
0.1296%(本来の信託報酬)÷0.064%(費用明細の信託報酬)=2.0250.101%(費用明細の合計)×2.025=約0.205%
約0.205%+0.040%程度(投資対象ETFの報酬)=約0.245%程度
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