

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が2018年7月3日に設定される予定です。
・三菱UFJ国際投信『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の設定について(PDF)
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と同じ「S&P500指数」連動型の米国株式インデックスファンドの特徴と運用実績を、全世界株式インデックスファンドと比較しながら、簡単にまとめてみました。
比較の対象は『iFree S&P500インデックス』、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』、『三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド』、『野村つみたて外国株投信』、『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』です。
ちなみに『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の販売会社はSBI証券
「S&P500指数」連動型インデックスファンドほか特徴
『iFree S&P500インデックス』と『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。![]() |
2018年5月末月報より 同ファンドの投資対象ETFのポートフォリオ |
『三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド』、『野村つみたて外国株投信』は、日本を除く世界の株式を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は、日本を除く先進国と新興国合せて46ヵ国の大型株と中型株2,168銘柄で構成されています(2018年5月末現在)。
![]() |
2018年5月末月報より |
『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』と『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む世界の株式を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
![]() |
2018年4月末現在(同年5月末月報より) |
今回取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。
「S&P500指数」連動型インデックスファンドほか費用
上記の投資信託には購入時手数料や換金時の信託財産留保額はありません。
近日設定の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の運用管理費用(信託報酬)は年率で税抜0.1728%です。
今回取り上げた投資信託の中で運用管理費用が『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』よりも低廉なのは『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』のみです。
「S&P500指数」連動型インデックスファンドほか運用実績
![]() |
2018年6月22日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
『iFree S&P500インデックス』(2017年8月31日設定)と全世界株式インデックスファンドの比較は下の表の通りです。
![]() |
2018年6月22日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
まとめ
今回比較した期間では、「S&P500指数」連動型の米国株式インデックスファンドが全世界株式インデックスファンドを上回る成績になっています。その一方で米国株式の割高感も指摘されています。
世界最大級の運用会社であるバンガード社は、現在の米国株価は過大評価されており、今後5年から10年のリターンは控えめなものにとどまると分析しています。
![]() |
バンガード「グローバル・マクロ・マターズ」シリーズ 『米国株の上昇に伴い、リスクとリターンのトレードオフが複雑に』 3ページより引用(2017年11月発表) |
※ パーセンタイルとはデータを小さい順に並べた時、小さいほうから何パーセント目に入るかを示す。100個の値があったとすると25パーセンタイルは下から25個目、75パーセンタイルは下から75個目、その間には全体の半分の値が分布する。
・バンガード「グローバル・マクロ・マターズ」シリーズ『米国株の上昇に伴い、リスクとリターンのトレードオフが複雑に』(PDF)
米国株式よりグローバル株式(米国株式60%:米国外株式40%)のほうがリスクを抑えつつリターンの向上を見込める。あるいは、グローバル債券にも分散投資すること(株式60%:債券40%のグローバル・ポートフォリオ)で下振れリスクを大幅に抑制しながら米国株式と同程度のリターンを得られる、と予測しています。
特定の国や資産への集中投資には相応のリスクがあり、やはり分散投資が王道ということなのかもしれませんね。
関連記事
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』近日設定!S&P500連動型をiFree NYダウや楽天・全米株式等と比較
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』近日設定!S&P500連動型インデックス投信を先進国株式と比較(iFree S&P500、iシェアーズ 米国株式、ニッセイ外国株式、eMAXIS Slim 先進国株式)
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』近日設定!S&P500連動型と国内株式を1対1で投資した実績は?
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』近日設定!S&P500連動型とひふみプラス等を1対1で投資した実績は?
・8資産均等型バランスファンドと米国株式を組み合わせた場合の運用実績は?(楽天・全米株式、iFree S&P500/NYダウほか)
・『世界経済インデックスファンド』と米国株式を組み合わせた場合の運用実績は?(楽天・全米株式、iFree S&P500/NYダウほか)
・『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の出足の成績を楽天・米国高配当株式、iFree S&P500・NYダウ、iFreeNEXT FANG+、SMT米国株配当貴族等と比較
【楽天Kobo】アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書【電子書籍】[ 山岡道男 ]
【Amazon Kindle】はじめての積立て投資1年生 月1万円からコツコツはじめて増やせるしくみがわかる本【電子書籍】[ 竹内弘樹 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ集
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ集
ブログ村 家計管理・貯蓄
家計管理・貯蓄が話題のブログ集
NISA 人気ブログランキング
NISAが話題のブログ人気ランキング
0 件のコメント:
コメントを投稿