『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』よりEXE-iつみたてや楽天・バンガードは値動きが激しい?

2018年2月19日月曜日

新興国株式

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※ 記事を更新しました(2018年5月22日)。

新興国株式インデックスファンドの値動きを比較してみました。

比較の対象は『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』、『EXE-i つみたて新興国株式ファンド』、『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』です。

新興国株式インデックスファンドの特徴は?

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、新興国株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

2018年4月末の月報によると、841銘柄を組み入れています。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 組入上位10ヵ国と組入上位10銘柄
2018年4月末月報より

EXE-i つみたて新興国株式ファンド』は、「FTSE エマージング・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

対象指数に連動する『シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティ ETF』(SCHE)を主要投資対象としています。同ETFは929銘柄を組み入れています(2018年5月21日現在)。

一般的な新興国株式インデックスファンドに採用されているMSCIのエマージング指数と違い、FTSEでは韓国は新興国に含まれていません(先進国に定義されています)。

EXE-i つみたて 新興国株式ファンド 組入上位10ヵ国と上位10銘柄
2018年4月末現在

楽天・新興国株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(新興国株式))は、「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

対象指数に連動する『バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF』(VWO)を主要投資対象としています。

2018年3月末現在、同ETFは全世界の新興国市場の大型株から小型株まで合わせて4,702銘柄に投資しています。

楽天・新興国株式インデックス・ファンド 組入上位10ヵ国と組入上位10銘柄
2018年3月末現在(2018年4月末月報より)
台湾セミコンダクターは台湾と米国で上場

今回取り上げた投資信託は、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

新興国株式インデックスファンドの成績比較

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、EXE-i つみたて新興国株式ファンド、楽天・新興国株式インデックス・ファンドの成績比較表
2018年5月21日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

3者の比較できる2017年12月6日から2018年5月21日までの基準価額の値動きは下のグラフのようになります。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円で統一しています。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、EXE-i つみたて新興国株式ファンド、楽天・新興国株式インデックス・ファンドの値動き

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』より『EXE-i つみたて新興国株式ファンド』や『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』のほうが上下の振れ幅が大きめのようです。

まとめ

実質コストが高めになりがちな新興国株式で、規模の大きな海外ETFを間接的に利用できるのは『EXE-i つみたて新興国株式ファンド』や『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』の魅力的な点でしょうね。

その一方で、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』よりも値動きが激しいように見えるのが気になります。投資先の海外ETFの規模が大きくても投資信託自体の規模が小さいと運用が安定しにくいのかもしれません。

もちろん、一口に新興国株式と言っても、ベンチマークが異なっているため、運用成績はそれぞれに好不調の波があるでしょうね。あるいは新興国の現地通貨と日本円の間に米ドルをはさんでいるので値動きが荒くなっている面もあるのでしょうか。




こぼれ話
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』と『EXE-i つみたて新興国株式ファンド』は、つみたてNISA対象商品ですが、『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』は対象外です。

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