三菱UFJ国際投信の無料ロボアドバイザー『ポートスター』とeMAXIS最適化バランスの特徴は?

2017年7月30日日曜日

eMAXIS最適化バランス ラップ・ロボアドバイザー

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三菱UFJ国際投信の無料診断ロボアドバイザー『ポートスター』と、それに対応したバランスファンド『eMAXIS最適化バランス』の特徴について簡単にまとめてみました。

ロボアドバイザー『ポートスター』の特徴は?

複数の質問に答えることで最適な運用方法を提示してくれるロボアドバイザーですが、大きく分けると2種類あります。

1.自分で投資信託等を購入するもの
2.運用もお任せしてしまうもの

三菱UFJ国際投信のロボアドバイザー『ポートスター』は前者のタイプになります。以前の記事で紹介した『THEO』は後者のタイプです。

ロボアドバイザーTHEOの値上益重視ポートフォリオをバランス投信(世界経済IFや8資産)と比較
ロボアドバイザーTHEOの配当・利息重視ポートフォリオをバランス投信(世界経済IFや8資産)と比較

ポートスター』は5つの質問(※)を通じてリスク許容度に応じた資産配分が提案され、その一例として目標リスク水準別に用意された『eMAXIS最適化バランス』5種のうち一つのファンドが提案される仕組みです。

※ 『ポートスター』の5つの質問で問われるのは以下のような内容です。他のロボアドバイザーにくらべると、より実際の運用に即した質問になっているように思われます。

Q1.投資期間は何年なのか?短期、中期、長期のいずれか?
Q2.投資方針は?価格変動リスクとリターンのどちらを重視するのか?
Q3.100万円を10年間運用する際に望ましい値動きは?
Q4.毎年100万円を年初に投資した場合に年度ごとの損益で望ましいパターンは?リターンのプラスの山が高いほど、逆にマイナスの谷も深くなり損失が出る年も増えるが許容範囲は?
Q5.運用成績が悪化した時の対応は?

『THEO』も5つの質問を通じて提案がなされますが、海外ETF(上場投資信託)を活用することで231通りもの資産構成(ポートフォリオ)を実現しています。

ETFの売買も自動で行ってくれるので運用を一任できるのが大きなメリットですが、NISA非対応というデメリットもあります。NISA(少額投資非課税制度)では非課税投資枠の再利用ができないので自動売買によるリバランスとは相性が悪いのが理由です。

この点、『ポートスター』の提案する『eMAXIS最適化バランス』は通常の投資信託なのでNISA口座でも投資可能です。SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)にもラインナップされています。

『eMAXIS最適化バランス』の特徴は?

eMAXIS 最適化バランス』は、日本を含む世界の株式債券およびREIT(不動産投資信託)に分散投資します。リスク水準を一定に保ちながら期待リターンを最大化するよう資産配分を1年に1度見直します

『eMAXIS 最適化バランス』には目標リスク水準別に5種類あります。目標リスク水準の高い順に並べると下のようになります。

マイ ストライカー」 目標リスク水準20%程度・国内株式相当
マイ フォワード」 同16%程度・先進国株式(現地通貨)相当
マイ ミッドフィルダー」 同12%程度・米ドル(対円)相当
マイ ディフェンダー」 同9%程度・公的年金相当
マイ ゴールキーパー」 同6%程度・長期インフレ対策相当

参考までに右下に示したのは『eMAXIS バランス(8資産均等型)』や『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』など8資産均等型の資産配分です。

eMAXIS 最適化バランスとeMAXIS バランス(8資産均等型)資産配分
eMAXIS 最適化バランスは2017年1月末現在

目標リスクに対しリターンを最大化「eMAXIS最適化バランス」5種まとめ 8資産均等型と比較

まとめ

投資の最初の一歩が踏み出しにくいという人にもロボアドバイザーは有用だと思われますが、運用をお任せするタイプだとどうしてもコストがやや高めになってしまいますよね。その点、三菱UFJ国際投信のロボアドバイザー『ポートスター』の提案するeMAXIS最適化バランス』の運用管理費用は年率で税抜0.5%とバランスファンドとしては比較的低コストなのもメリットでしょうか。

『ポートスター』の5つの質問の内容が実践的すぎて、まったくの初心者にはちょっと敷居が高い印象もありますが(苦笑)。原則は、より高いリターンを求めるなら変動リスクの大きさを許容する必要があるし、変動リスクを小さくしたいならリターンをある程度、犠牲にしなければならない、ということですよね。

こぼれ話
目標リスク水準別に用意された『eMAXIS最適化バランス』の中から選ぶ以外にも、ひと手間かけるなら別の方法もありますね。より低コストなバランスファンド『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(運用管理費用が年率で税抜0.22%)と株式や債券インデックスファンドを組み合わせたり、あるいはリスクを低くしたいのであれば投資信託への投資額を減らして預貯金の積立を増やす方法もありますね。




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