大和投資信託のインデックスファンドiFreeシリーズは2016年9月8日に設定されたばかりですが、低コストを武器に大手ネット証券の積立ランキングの上位にすでに入っているようです。
iFreeシリーズの設定来約1カ月の「外国(先進国)株式」と「新興国株式」の成績を既存のSMTやeMAXIS、Funds-i、ニッセイ、たわらと比較してみました。
iFreeシリーズの設定日の基準価額は1万円ちょうどにそろえられているわけではないようです。信託報酬は税抜きの数字です。
先進国株式成績比較
先進国株式を対象にしたインデックスファンドの成績は、過去1カ月強の期間ではいずれも赤字でたわらが1位、SMTが2位、iFreeが3位、ニッセイが4位、eMAXISが5位、Funds-iが6位でした。
信託報酬が比較的高いSMTが健闘しています。
新興国株式成績比較
ニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズに新興国株式は設定されていません。ベンチマークが違うものも一緒に比較しているので注意してください。
「iFree 新興国株式」はベンチマークに一般的な「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」ではなく、ファンダメンタルに着目した「FTSE RAFI エマージング インデックス」を採用しています。
新興国株式を対象にしたインデックスファンドの成績は、過去1カ月強の期間ではiFreeが1位で唯一黒字でした。
以下赤字でFunds-iが2位、たわらが3位、eMAXISが4位、SMTが5位でした。信託報酬の比較的高いFunds-iが健闘しています。
まとめ
短期間なので参考値とはいえ信託報酬の低いほうがおおむね優秀ですが、中には成績が逆転しているものもあって面白いですね。期間の取り方によっても変わると思います。世界で市場を不安にさせるニュースがあるたびに円高になるので、日本に住んでいると外貨建ての資産の運用には特に我慢が必要です(苦笑)。
新興国株式はベンチマークが違うところが悩ましいですね。直近の成績だけなら「iFree 新興国株式」が優秀なのですが、果たしてこのまま好調を維持してくれるのかどうか。
過去の成績は、直近では「FTSE RAFI エマージング インデックス」のほうが優秀で、長期では「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」のほうが優位のようです。
今まで「MSCI~」をベンチマークにした一般的なインデックスファンドにある程度投資していたのなら、そちらを残したまま、「FTSE RAFI~」を採用した「iFree 新興国株式」にお試しで新たに投資してみるのも悪くないかもしれないですね。
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