

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2022
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2022」で投票した投資信託について、その特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。投票した1つ目(3ポイント)の投資信託は、日本を含む先進国と新興国にまとめて投資できて将来どの国が台頭しても経済情勢の変化に対応可能な全世界株式インデックスファンドです。
2つ目(2ポイント)の投資信託は、投資環境の整備された先進国を対象に国際分散投資のできる先進国株式インデックスファンドです。
3つ目(1ポイント)の投資信託は、株式と債券に分散投資できるバランスファンドです。
全世界株式、先進国株式、バランスの特徴
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。運用管理費用(年率)は税込0.1144%以内です。
ベンチマークの指数は先進国と新興国を合せた47ヵ国の大型株と中型株2,897銘柄で構成されています(2022年10月末現在)。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.1023%以内です。
ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国の大型株と中型株1,274銘柄で構成されています(2022年10月末現在)。
『楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)』(楽天投信)は、日本を含む世界の株式と債券に分散投資します。リスク許容度に応じて株式重視型・均等型・債券重視型を選択可能ですが、今回は純資産総額の一番大きな株式重視型に投票しました。
運用管理費用(年率)は株式重視型が税込0.211%程度です。
株式部分は、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』も投資対象にしている、大型株から小型株までカバーした海外ETF(VT)に投資しています(※)。
※ベンチマークの「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)は先進国と新興国を合せた48ヵ国(MSCIの指数と同様に香港を数に入れるなら49ヵ国)の大型株・中型株・小型株9,527銘柄で構成されています(2022年10月末現在)。
債券への投資は為替ヘッジを行い為替リスクの低減をめざします(ヘッジには相応のコストがかかる点に注意)。
・為替ヘッジコストについて(2022年10月)(PDF/大和アセットマネジメント)
今回、取り上げた投資信託は長期・積立・分散投資をうたうつみたてNISA対象商品です。
全世界株式、先進国株式、バランスの実績(チャートと騰落率)
下のチャートは後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー』設定来4年強の期間(2018年10月31日~2022年11月22日)で基準価額の推移を見たものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。
各投信の騰落率は下の表の通りです(2022年11月22日現在)。
コロナショックの下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来騰落率は4年強の数字です。
最近は利上げ観測により債券が下落していて、円安も債券部分に為替ヘッジをしている『楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)』にとって重荷になっているようです。
とはいえ利上げが打ち止めになれば逆回転する可能性もありますよね。
長期で見るなら株式の比率が高いほど価格変動の度合いが大きく、債券の比率が高いほど値動きが穏やかです。リスク許容度に応じた無理のない範囲で積立や運用を継続していければと思います。
・「株式60/債券40」死んだか-ヘッジファンドベテランも有効性に疑問(ブルームバーグ)
・絶滅寸前の「60/40」戦略、一気に復活する可能性-JPモルガンAM(ブルームバーグ)
オーソドックスな株式と債券への分散投資についてさえ「死んだ」「絶滅寸前」「復活する」など日々のニュースはセンセーショナルな見出しづくりに忙しいな、と感じてしまいますけれども(苦笑)。
どのような投資戦略であれ資産運用には好不調の波がつきものなので、冷静な判断力を保つためには預貯金等の安全資産や生活防衛資金の備えも欠かせないですよね。
おすすめ記事
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』とバランスファンドの比較は下の記事も参考にしてください。・『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』4資産および8資産均等型バランスファンドや世界経済インデックスファンドと比較 リスク・リターン特性も評価
【楽天ブックス】全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書857) [ 山崎元 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿