株価の下落が心配なら事前に手放せばいい?マーケットのタイミングを読むのが不毛とされる理由/ iDeCo・つみたてNISAの評価額と米国株式(S&P500)、オール・カントリーなどの運用実績

2021年6月20日日曜日

iDeCo・つみたてNISA運用実績

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iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAの評価額および損益を簡単にまとめてみました。

また保有している『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』・『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』・『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の運用実績を全世界株式インデックスファンドやバランスファンド(8資産均等型)も交えて確認しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

8資産均等型

最後の段落で、世界最大級の資産運用会社バンガードの投資情報「市場の下落期に避けるべき3つの過ち」の一節を紹介しています。


iDeCo・つみたてNISAの評価額と損益

iDeCo・つみたてNISAの成績

【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券 

前週末比は米国株式インデックスファンド+0.41%、先進国株式インデックスファンド+0.33%、新興国株式インデックスファンド-0.48%でした(参照「金融政策の正常化で株価調整が起きても現金化を急がない理由」)。

その結果、前週末比の評価額iDeCo+11,895円つみたてNISA+4,785円でした。

金融政策の正常化を意識して株価の調整が避けられなそうですが、焦らず気長に行きたいですね。


米国株式・先進国株式・全世界株式等の実績(チャートと騰落率)

下のチャートは過去2年間の基準価額の推移(2019年6月19日~2021年6月18日)を比べたものです。

起点の基準価額を1万円に統一しています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の基準価額の推移(チャート)

各投信の騰落率は下の表の通りです(2021年6月18日現在)。

コロナ・ショック時の調整局面の下落率は2020年2月の天井から同年3月の底までの数字(※)です。※2020年2月21日(新興国株式は同20日)~同年3月24日(バランスは~同19日)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の騰落率

FOMCの結果からみる市場へのインプリケーション 金融緩和の早急な縮小は避けられ株価は堅調推移へ(三井住友DSアセマネ)

パウエル議長はFOMC後の記者会見で、「利上げ予想は参加者個人の予想であり、FOMCとしての予測や計画ではない。今回の会合では利上げをいつ実施すべきという議論はなかった。利上げの議論は時期尚早だ。」と述べました。インフレについても、「供給制約で一時的に上昇した価格はいずれ落ち着くだろう」と述べています。こうしたことから、金融緩和の縮小はきわめてゆっくり行われると見られます。今後の市場については、金融緩和縮小が意識されつつも、企業業績拡大によって株価は上昇を続けると予想します。

利上げ予想の中央値が上方修正されたことで金融緩和の縮小を警戒して株式市場は下落していますが、企業業績の拡大によって株価は上昇基調を維持すると三井住友DSアセットマネジメントは見ているようです。

運用している資産がある程度まとまった金額になっているのならリスク資産と安全資産のリバランスも必要な時期かもしれませんね。ただ、経済成長の恩恵を受けるには多少の波乱はあっても市場に居続けることも大事でしょうね。


マーケットのタイミングを読むのが不毛とされる理由

株価の調整や下落が心配なら事前にリスク資産を手放せばいいのでは、とつい考えてしまいますよね。

世界最大級の資産運用会社バンガードは「市場の下落期に避けるべき3つの過ち」という記事の中で、1.計画を立てない、2.「損失」にこだわり続ける、3.投資機会に過剰に反応する、あるいは機会を見逃すという3つの過ちを挙げています。

3の解説で次のように述べています。

市場が急変することにより、投資家が⾃らの資産配分に内在するリスクに⽬覚めることがあります。例えば、上げ相場の時期には、時と共にリスクを抱え込むようになることを認識しないまま、知らず知らずのうちに株式への配分を⾼めることがあるかもしれません。しかし、リスク資産を買い戻す時期は分かるはずだと思い込み、相場が⼤きく変動している時にそれらのリスク資産を売却するのは誤りです。

インデックス投資で「マーケットに居続けるべき」と言われる理由の一つはタイミング投資がとても難しいからですよね。

米国株式の代表的な株価指数である「S&P500指数」の過去40年の日次リターンでベスト20の取引日のうち13日は年間リターンがマイナスの年に出現したそうです。

またワースト20の取引日のうち9日は年間リターンがプラスの年に出現したそうです(バンガード「市場の下落期に避けるべき3つの過ち」より)。

S&P500指数の日次リターン

ランダムに動く株価の先読みは大変困難で、不安にかられてマーケットから退出してしまうと大きなプラスを取り逃してしまう可能性もあるということですね。

バンガードは市場のノイズに反応してポートフォリオを入れ替えても成功する見込みは薄く、長期的な運用実績が低下しかねないと警告しています(バンガード「終わりのない弱気相場はない」より)。

2000年から2018年にかけて、S&P 500インデックスは、複利ベースで年率4.86%のリターンを実現しました。しかし同期間中で最もリターンの高かった10日間を除くと、S&P 500インデックスの年複利リターンはわずか1.10%です。最もリターンの高かった25日間を除けば、年複利リターンは-2.43%になります。投資を継続することは重要です。

市場の変動に翻弄されないためには、リバランスを通じてリスク水準を一定に保つことも必要ですよね。



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