2018年11月の楽天証券のNISAランキング(積立設定件数)でベスト10のうち1~5位の投資信託について、特徴と積立投資の通算成績(2018年1月~)を簡単にまとめてみました(6~10位はこちらの記事)。
NISA(少額非課税投資制度)の概要については金融庁のWEBサイトでも解説されています。
楽天証券NISAランキングベスト5(積立設定件数)
楽天証券のNISAランキング(積立設定件数)のベスト5は下記の通りです(2018年11月1日~同年11月30日)。1位→(前回1位)楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国の株式(大型株~小型株)に投資
2位→(前回2位)ひふみプラス
国内外の株式に選別投資
3位→(前回3位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式(大型株~中型株)に投資
4位→(前回4位)eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式(大型株~中型株)に投資
5位→(前回5位)ニッセイ日経225インデックスファンド
国内の株式(日経平均株価採用銘柄)に投資
楽天・全米株式ほか投資信託の特徴は?
資産クラスの近いものを先に紹介していきます。『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年10月末現在(同年11月末月報より) |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
2018年11月末月報より |
『ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
2018年11月末月報より |
『ニッセイ日経225インデックスファンド』は、東証第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
楽天・全米株式ほか投資信託の費用は?
投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
税込0.16960%(年率)
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』
税込0.11772%(年率)
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
税込0.11772%(年率)
『ひふみプラス』
税込1.05840%(年率)
『ニッセイ日経225インデックスファンド』
税込0.27000%(年率)
『ひふみプラス』のみ購入時手数料(上限は税込3.24%)が設定されていますが、楽天証券などネット証券等では無料の場合もあります。
つみたてNISAでは、ETFを除き、投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。
『ひふみプラス』は純資産総額に応じて一定額を超えた分について運用管理費用(信託報酬)の料率が下がる仕組みになっています。500億円を超える部分は税込0.9504%、1,000億円を超える部分は税込0.8424%に下がります。
2018年12月15日現在の『ひふみプラス』の純資産総額は5,778.4億円です。
アクティブ運用の『ひふみプラス』は企業の調査・分析を行っている分、指数連動型のインデックスファンドより費用が高めです。
楽天・全米株式ほか積立投資の通算成績は?
毎月1日を積立の設定日にしています。約定日は国内資産は当日、海外資産や海外資産を含む場合は翌営業日です。1日が休日の場合は後ずれします。2018年から始まった「つみたてNISA」では毎月33,333円(年間40万円)まで、従来の「一般NISA」では毎月10万円(年間120万円)まで積立可能です。「一般NISA」は積立以外に通常買付も可能です。
端数は四捨五入しています 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間の通算成績は『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(-1.16%)も、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(-2.82%)や『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(-2.78%)も通算成績はマイナスに沈んでいます。
中小型株が過半数を占める『ひふみプラス』の通算成績(-12.88%)は『ニッセイ日経225インデックスファンド』(-4.33%)を下回っています。
「2018年1月に一括投資」した場合と「積立投資の通算成績」の比較は下の表の通りです。
2018年12月14日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間では一括投資より積立投資のほうが優勢ですが、市場が好調で上昇が続いている局面では積立投資が機会損失になる場合もあります。
まとめ
2018年11月の楽天証券のNISAランキング(積立設定件数)は、2位の『ひふみプラス』以外は低コストな指数連動型のインデックスファンドでした。積立投資は、基準価額が高いときも安いときも休まず継続することで、ホドホドの買値に落ち着くことを期待するものですよね。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf |
上の図表のように定額の積立投資の場合、基準価額が下がっているときは、より多くの口数を購入するチャンスでもあります。
長期で世界経済の成長の果実を得るためには、国内外の株式や債券などへの分散投資も意識しておきたいです。
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません 出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」1ページ http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html |
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こぼれ話
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)でも投資信託を購入できます。
少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。
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