第3期の運用報告書が公表された『たわらノーロード 先進国株式』の実質コストと運用実績を競合と比較してみました。
比較の対象は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』です。
たわらノーロード 先進国株式ほか特徴
『たわらノーロード 先進国株式』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2018年10月末月報より |
2018年10月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期間は無期限です。
たわらノーロード 先進国株式ほか実質コスト
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入 |
上記は運用報告書から1万口当たりの費用明細を抜粋したものです。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は第4期(2016年11月22日~2018年11月20日)の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、2018年8月21日変更後の信託報酬率と2018年11月21日変更後の監査費用を当てはめています。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は第1期(2017年2月27日~2018年4月25日)の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、2018年7月25日変更後の信託報酬率を当てはめています。
『たわらノーロード 先進国株式』の第3期の実質コストは0.251%です。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(推計0.214%程度)や『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(推計0.197%程度)に比べると若干見劣りします。
信託報酬以外の諸経費は『たわらノーロード 先進国株式』のほうが低コストです。信託報酬率のもう1段の引き下げがあれば、逆転も可能なのに惜しいですね。
たわらノーロード 先進国株式ほか運用実績
下のグラフは『たわらノーロード 先進国株式』設定来(2015年12月18日~2018年12月10日)およそ3年弱の基準価額の推移です。基準価額の推移 2015年12月18日~2018年12月10日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2018年12月10日現在)。
2018年12月10日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
世界的な景気減速懸念から直近の株式市場は調整を余儀なくされています。
ライバルが運用管理費用(信託報酬)の引き下げに動いたことも一因なのか、過去6ヵ月の騰落率では『たわらノーロード 先進国株式』は最下位になっています。
まとめ
『たわらノーロード 先進国株式』の運用管理費用(信託報酬)は税込0.216%(年率)と、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』や『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の同0.11772%に水をあけられています。そのせいもあってか『たわらノーロード 先進国株式』の純資産総額(2018年12月10日現在 276.94億円)は、後発の『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(同 266.63億円)に近いうちに追い抜かされそうです。
運用管理費用の1万口当たりの費用明細を見ると、信託報酬以外の諸経費がライバルより低コストなだけに信託報酬率の見直しがあればと期待してしまいますね。
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