※ 記事を更新しました(2018年11月12日)。
SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資可能な先進国株式インデックスファンドの実質コストと運用実績を新プラン(セレクトプラン)と旧プラン(オリジナルプラン)で比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(新プラン)、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(新プラン)、『DCニッセイ外国株式インデックスファンド』(旧プラン)、『iFree NYダウ・インデックス』(新旧共通)です。
先進国株式インデックスファンドの特徴
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』、『DCニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします「MSCI コクサイ・インデックス」は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています(2018年9月末現在)。
2018年9月末月報より |
2018年9月末月報より |
『iFree NYダウ・インデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年9月末月報より |
2018年9月末月報より |
今回取り上げた投資信託は、原則として為替ヘッジは行いません。信託期限は、すべて無期限です。
先進国株式インデックスファンドの費用
新プランの『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の運用管理費用(信託報酬)は、旧プランの『DCニッセイ外国株式インデックスファンド』より、さらに低廉になっています。
先進国株式インデックスファンドの実質コスト(年率)
項目ごとに小数点第3位未満は四捨五入 推計を含む場合は決算期間を非表示 |
投資信託を100万円分保有していたとすると1年当たりの負担は、新プランの『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』がおよそ2,000円弱なのに対し、旧プランの『DCニッセイ外国株式インデックスファンド』はおよそ3,000円強になります。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、第1期(2017年2月27日~2018年4月25日)の運用報告書の「1万口当たりの費用明細」を1年相当に改め、2018年7月25日改定後の信託報酬率を当てはめています。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、第4期(2016年11月22日~2017年11月20日)の運用報告書の「1万口当たりの費用明細」を1年相当に改め、2018年8月21日改定後の信託報酬率と2018年11月21日改定予定の監査費用を当てはめています。
『DCニッセイ外国株式インデックスファンド』は、第3期(2016年11月22日~2017年11月20日)の運用報告書の「1万口当たりの費用明細」を1年相当に改め、2018年1月10日改定後の信託報酬率を当てはめています。
先進国株式インデックスファンドの運用実績
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(新プラン)、『DCニッセイ外国株式インデックスファンド』(旧プラン)、『iFree NYダウ・インデックス』(新旧共通)の過去2年間(2016年10月末~2018年10月末)の基準価額の推移を比べたのが下のグラフになります。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は『DCニッセイ外国株式インデックスファンド』の陰に隠れています。
基準価額の推移(月末ベース) 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです。
2018年11月9日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する先進国株式インデックスファンドは、低コストな投信ほど運用実績が上向いています。
『iFree NYダウ・インデックス』の好調さが際立っていますが、米国1ヵ国の30銘柄への集中投資になる点に注意が必要でしょうか。
まとめ
今から個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めるのであれば、SBI証券の新プラン「セレクトプラン」(2018年11月1日(木)導入・受付開始)の厳選された商品ラインナップは魅力的です。旧プランから新プランに変更する場合は、プラン変更の手数料が無料なのは嬉しいのですが、資産を一旦全部売却して現金化しなければならず移管に2~3ヵ月かかるのが悩みどころですよね。
すでにまとまった金額を投資していて先進国株式を中心にしているなら、『DCニッセイ外国株式インデックスファンド』の信託報酬率引き下げに期待して、あえて旧プランにとどまるという選択肢もあるでしょうか。
あるいは資金に余裕があるなら、空白期間を避けるのに移管中は同額を特定口座で運用するというのも一案かもしれませんね。
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