※ 記事を更新しました(2018年11月29日)。
日本を含む世界の中小型株に投資する『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』の特徴と運用実績を、米国株式インデックスファンドと比較しながら、簡単にまとめてみました。
比較の対象は『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』、『iFree NYダウ・インデックス』、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』、『iFree S&P500インデックス』、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。
今回、取り上げた投資信託の中で「つみたてNISA」対象商品は『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』、『iFree S&P500インデックス』、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。
・金融庁が「つみたてNISA対象商品届出一覧」公表 各指数で信託報酬が最安値の投資信託は?
EXE-i グローバル中小型株式ファンドほか特徴
『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』の参考指標は「FTSEグローバル スモール・キャップ インデックス」(円換算ベース)ですが、参考指標に対して一定の運用成果をめざすものではなく、かい離する場合があります。基本投資割合は米国の中小型株60%:米国以外の中小型株40%です。2つのETFを通じて5,346銘柄に投資しています(2018年3月末及び4月末現在)。
2018年10月末月報より |
2018年10月末月報より |
『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』と『iFree NYダウ・インデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年10月末月報より |
『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』と『iFree S&P500インデックス』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年10月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
実質的な投資対象である「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」は、米国の大型株、中型株、小型株、合わせて3,655銘柄を組み入れています(2018年9月末現在)。
2018年9月末現在(同年10月末月報より) |
今回取り上げた投資信託は、原則として為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。
EXE-i グローバル中小型株式ファンドほか費用
上記の投資信託の中では『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』のみ購入時手数料(税込3.24%)や換金時の信託財産留保額(0.2%)が設定されています。
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券、楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。
EXE-i グローバル中小型株式ファンドほか運用実績
『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』、『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』の過去およそ5年間(2013年11月28日~2018年11月28日)の基準価額の推移は下のグラフの通りです。基準価額の推移 2013年11月28日~2018年11月28日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
そのほかの投資信託も含めた過去1年(2017年11月29日~2018年11月28日)、過去3年(2015年11月30日~2018年11月28日)、過去5年(2013年11月29日~2018年11月28日)の騰落率の比較は下の表の通りです。
2018年11月28日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間では、『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』の騰落率は米国株式インデックスファンドに劣後しています。
まとめ
最近の株式市場は米国の長期金利上昇や貿易摩擦への警戒感から新興国資産が特に軟調な一方で、米国株式は好調で一人勝ちになっています。『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』も堅調な成績ではあるものの、米国株式インデックスファンドに対しては残念ながら劣勢になっています。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(あるいは『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』)は、大型株から小型株まで幅広くカバーしていて運用管理費用(信託報酬)も低廉です。
中小型株に重点的に投資したいなら有用な『EXE-i グローバル中小型株式ファンド』ですが、銘柄の分散という点では上記の投資信託でも十分かもしれないですね。
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