つみたてNISA対象の米国株式ファンド比較 楽天、eMAXIS Slim、iFree、SSGA、農林中金、フィデリティ

2018年9月4日火曜日

米国株式

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つみたてNISA対象の米国株式ファンド比較・評価・解説

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※ 記事を更新しました(2019年1月31日)。

つみたてNISA対象の米国株式ファンドの特徴と運用実績を比較してみました。

金融庁が「つみたてNISA対象商品届出一覧」公表 各指数で信託報酬が最安値の投資信託は?

比較の対象は『楽天・全米株式インデックス・ファンド』、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、『iFree S&P500インデックス』、『米国株式インデックス・ファンド』(SSGA)、『農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500』、『フィデリティ・米国優良株・ファンド』です。

参考までに先進国株式インデックスファンドとも比べています。


楽天・全米株式ほか特徴

楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

楽天・全米株式インデックス・ファンド 業種別構成比と組入上位10銘柄
2018年11月末現在(同年12月末月報より)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、『iFree S&P500インデックス』、『米国株式インデックス・ファンド』、『農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年11月末月報より

フィデリティ・米国優良株・ファンド』は、米国の上場株式を主要な投資対象とし、個別企業分析により国際的な優良企業や将来の優良企業に投資を行ないます。分散投資を基本にリスク分散を図ります。

米国の代表的な株価指数であるS&P500(税引前配当金込・円ベース)を長期的に上回る運用成果を目標とします

フィデリティ・米国優良株・ファンド 組入上位5業種と組入上位10銘柄
2018年11月末現在(2019年1月付月報より)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国で構成されています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年12月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 国・地域別組入比率
2018年12月末月報より

今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。


楽天・全米株式ほか費用

楽天・全米株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFree S&P500インデックス、米国株式インデックス・ファンド、農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500、フィデリティ・米国優良株・ファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの費用

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。


つみたてNISAでは、ETFを除き、投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。


楽天・全米株式ほか運用実績

下のグラフは『楽天・全米株式インデックス・ファンド』、『iFree S&P500インデックス』、『フィデリティ・米国優良株・ファンド』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の過去およそ1年間(2018年1月30日~2019年1月30日)の基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

楽天・全米株式インデックス・ファンド、iFree S&P500インデックス、フィデリティ・米国優良株・ファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの基準価額の推移
基準価額の推移
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

過去1ヵ月(2019年1月4日~2019年1月30日)、過去6ヵ月(2018年7月31日~2019年1月30日)、過去1年(2018年1月31日~2019年1月30日)の騰落率の比較は下の表の通りです。

楽天・全米株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFree S&P500インデックス、米国株式インデックス・ファンド、農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500、フィデリティ・米国優良株・ファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの騰落率
2019年1月30日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

大型株から小型株までカバーした『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』などS&P500指数連動型のインデックスファンドでは組入銘柄数に大きな差(約7倍)があります。

しかしながら、時価総額の小さな中小型株の影響は限定的なので、運用実績にそこまで極端な差はついていません。長期では両者の連動する指数の騰落率には、ほとんど差がありません。

市場平均以上の運用成績をめざすアクティブ運用の『フィデリティ・米国優良株・ファンド』ですが、過去1年間の騰落率では米国株式インデックスファンドに劣後しています。

長期ではインデックスファンドに比べ割高な運用管理費用が足かせにならないか気になるところですね。


まとめ

アップルやマイクロソフト、アマゾンなど世界的に著名な企業が多く魅力的な米国株式ですが、株価が過熱し割高になっていると指摘する声もあります。

・バンガード「グローバル・マクロ・マターズ」シリーズ『米国株の上昇に伴い、リスクとリターンのトレードオフが複雑に』(PDF)

長期投資を前提に将来の不確実性を重視するなら、米国以外の国や地域の含まれた先進国株式インデックスファンドも選択肢の一つになるかもしれませんね。

より分散投資を推し進めるなら、バランスファンドや全世界株式インデックスファンドという選択肢もあります。

8資産均等型バランスファンドと米国株式を組み合わせた場合の運用実績は?(楽天・全米株式、iFree S&P500/NYダウほか)

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を楽天・全世界株式等と比較 米国株式と全世界株式に1:1で投資した成績は?






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