アクティブ運用のひふみプラスやジェイリバイブの実質コストはインデックス投信よりずっと高い?

2018年6月7日木曜日

ジェイリバイブ ひふみ 国内株式 投資信託の注意点

t f B! P L
ひふみプラスやジェイリバイブのコストをインデックス投信と比較・評価・解説


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ

TOPIX(東証株価指数)などの指数に連動するインデックスファンドと、企業訪問等銘柄の調査や分析を行っているアクティブファンドとで、実質コストにどのくらい差があるものなのか確認してみました。




運用管理費用等を比較

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド、ひふみプラス、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、中小型成長株オープンの費用

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。

上記の投資信託を100万円分保有していたとすると、1年当たり運用管理費用(信託報酬)は以下の通りです(税抜)。

インデックスファンド
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
税抜1,600円(税込1,728円)

アクティブファンド
ひふみプラス
税抜9,800円(税込10,584円)

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
税抜17,000円(税込18,360円)

中小型成長株オープン
税抜8,500円(税込9,180円)

TOPIX連動型の『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』の運用管理費用に比べると、『ひふみプラス』(※)は6.1倍強、『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』は10.6倍強、『中小型成長株オープン』は5.3倍強の費用を負担することになります。

※『ひふみプラス』の運用管理費用(年率)は純資産総額500億円までは税抜0.98%、500億円を超える部分は税抜0.88%、1,000億円を超える部分は税抜0.78%です。


実質コストを比較

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド、ひふみプラス、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、中小型成長株オープンの実質コスト比較
各項目ごとに小数点第3位未満は四捨五入

『中小型成長株オープン』のみ決算期間が半年間のため、2期分の合計値になっています。

アクティブファンドはインデックスファンドよりも有価証券等の売買委託手数料が高めです。中でも『中小型株成長オープン』は突出しています。

『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』の実質コストは、『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』の11.2倍強に達しています。

上記の投資信託を100万円分保有していたとすると、1年当たり実質的な負担は以下の通りです(税抜)。

インデックスファンド
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
1,840円

アクティブファンド
ひふみプラス
13,570円

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
20,670円

中小型成長株オープン
19,140円


運用実績を比較

2018年6月7日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

高コストでもインデックスファンドを上回る成績であれば納得もできるでしょうか。

ただし、参考に示した投資信託のように指数(TOPIX・配当込み)を上回ることを目標に掲げながら、実現できていないものも中にはあります。

同ファンドの運用管理費用は年率で税抜1%です。


まとめ

人気の『ひふみプラス』の実質コストは『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』の7.4倍弱と、アクティブファンドの費用は指数連動型のインデックスファンドに比べるとかなり高めです。

銘柄を選別しているアクティブファンドといえど、インデックスファンドに常勝とは限りません。中小型株を投資対象にしている場合、大型株に比べ流動性が低いため、投資資金の流出入にともなって基準価額が大きく変動することがあります。

株式市場が好調な時はつい前のめりになりがちですが、調整局面を迎えた場合にはアクティブファンドは高コストなだけに保有を継続すべきか悩むことになりそうですね。タイミングよく売買するのは難しく、アクティブファンドの投資家の実際の儲けは限定的という指摘もあります。

アクティブVSパッシブ、投資家の“実際の儲け”は?(モーニングスター)




関連記事
先進国株式と新興国株式それぞれのインデックスファンドの実質コストにどれくらい差がある?

損して得取れ?『ひふみプラス』の特徴と運用実績を競合と比較(三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド、eMAXIS JPX日経中小型インデックス)

海外株の比率が10%超え!『ひふみプラス』を日本株や米国株のインデックスファンドと比較

高成長の新興企業に投資『MHAM新興成長株オープン』をジェイリバイブやひふみプラス等と比較

ひふみプラスより好成績?『三井住友・中小型株ファンド』をジェイリバイブやTOPIXと比較

Home

楽天Kobo臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]

Amazon人生100年時代の らくちん投資【電子書籍】[ 渋澤健、中野晴啓、藤野英人 ]

ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ

注目の記事

auカブコム証券 投信クレカ積立1%還元(月10万まで)SBI証券と比べた場合のメリット・デメリット/全世界株(オルカン)、先進国株、国内株、米国株(S&P500)、新興国株 各インデックスファンドの成績

3月8日に「金融商品取引業等に関する内閣府令」が一部改正されて、クレジットカード決済で投資信託を積み立てる際の上限金額が月5万円から10万円に拡大されることになりました。 新NISA口座を開設したauカブコム証券と旧NISAで投信の保有を続けているSBI証券の一般ク...

よく読まれている人気記事

QooQ