TOPIX(東証株価指数)などの指数に連動するインデックスファンドと、企業訪問等銘柄の調査や分析を行っているアクティブファンドとで、実質コストにどのくらい差があるものなのか確認してみました。
運用管理費用等を比較
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。
上記の投資信託を100万円分保有していたとすると、1年当たり運用管理費用(信託報酬)は以下の通りです(税抜)。
インデックスファンド
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
税抜1,600円(税込1,728円)
アクティブファンド
ひふみプラス
税抜9,800円(税込10,584円)
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
税抜17,000円(税込18,360円)
中小型成長株オープン
税抜8,500円(税込9,180円)
TOPIX連動型の『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』の運用管理費用に比べると、『ひふみプラス』(※)は6.1倍強、『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』は10.6倍強、『中小型成長株オープン』は5.3倍強の費用を負担することになります。
※『ひふみプラス』の運用管理費用(年率)は純資産総額500億円までは税抜0.98%、500億円を超える部分は税抜0.88%、1,000億円を超える部分は税抜0.78%です。
実質コストを比較
各項目ごとに小数点第3位未満は四捨五入 |
『中小型成長株オープン』のみ決算期間が半年間のため、2期分の合計値になっています。
アクティブファンドはインデックスファンドよりも有価証券等の売買委託手数料が高めです。中でも『中小型株成長オープン』は突出しています。
『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』の実質コストは、『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』の11.2倍強に達しています。
上記の投資信託を100万円分保有していたとすると、1年当たり実質的な負担は以下の通りです(税抜)。
インデックスファンド
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
1,840円
アクティブファンド
ひふみプラス
13,570円
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
20,670円
中小型成長株オープン
19,140円
運用実績を比較
2018年6月7日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
高コストでもインデックスファンドを上回る成績であれば納得もできるでしょうか。
ただし、参考に示した投資信託のように指数(TOPIX・配当込み)を上回ることを目標に掲げながら、実現できていないものも中にはあります。
同ファンドの運用管理費用は年率で税抜1%です。
まとめ
人気の『ひふみプラス』の実質コストは『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』の7.4倍弱と、アクティブファンドの費用は指数連動型のインデックスファンドに比べるとかなり高めです。銘柄を選別しているアクティブファンドといえど、インデックスファンドに常勝とは限りません。中小型株を投資対象にしている場合、大型株に比べ流動性が低いため、投資資金の流出入にともなって基準価額が大きく変動することがあります。
株式市場が好調な時はつい前のめりになりがちですが、調整局面を迎えた場合にはアクティブファンドは高コストなだけに保有を継続すべきか悩むことになりそうですね。タイミングよく売買するのは難しく、アクティブファンドの投資家の実際の儲けは限定的という指摘もあります。
・アクティブVSパッシブ、投資家の“実際の儲け”は?(モーニングスター)
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