海外株の比率が10%超え!『ひふみプラス』を日本株や米国株(NYダウ・S&P500・全米株式)のインデックスファンドと比較・評価 ひふみワールドもスタート!

2019年11月5日火曜日

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海外株の比率が10%超え!『ひふみプラス』を日本株や米国株のインデックスファンドと比較・評価・解説

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国内外の株式に選別投資をする『ひふみプラス』の特徴と運用実績を日本株や米国株のインデックスファンドと比較してみました。

比較の対象は『iFree 日経225インデックス』、『iFree NYダウ・インデックス』、『iFree S&P500インデックス』、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。


ひふみプラスと日本株・米国株インデックスファンドの特徴

ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して、市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。

株価の下落リスクが高まっている時や、株価水準から魅力的な銘柄がないような時など状況に応じて株式を売却して現金比率を高める場合があります(最大で50%未満)。

運用管理費用(年率)は純資産総額500億円までは税込1.078%(税抜0.98%)、500億円を超える部分は税込0.968%(税抜0.88%)、1,000億円を超える部分は税込0.858%(税抜0.78%)です。

中小型株のイメージが強い『ひふみプラス』ですが、大型株の比率が44.6%に達しています。

ひふみプラスの時価総額別比率
2019年9月末現在

海外株の比率は13.9%です。

ひふみプラス 業種別構成比(情報・通信業、その他海外株、電気機器、サービス業、建設業ほか)
ひふみプラス
業種別構成比 2019年9月末現在

iFree 日経225インデックス』(大和投資信託)は、東証第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.154%(税抜0.14%)です。

日経平均株価(日経225) 業種別構成比(電気機器、小売業、情報・通信業、化学、医薬品ほか)
日経平均株価(日経225)
業種別構成比 2019年9月末現在

iFree NYダウ・インデックス』(大和投資信託)は、米国を代表する優良30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.2475%(税抜0.225%)です。

ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)
業種別構成比 2019年10月末現在

iFree S&P500インデックス』(大和投資信託)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.2475%(税抜0.225%)です。

S&P500指数 業種別構成比(情報技術、ヘルスケア、金融、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスほか)
S&P500指数
業種別構成比 2019年10月末現在

楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(信託報酬)は税込0.162%程度(投資信託の信託報酬 税抜0.12% + 実質的な投資対象の投資信託証券の報酬 0.03%程度)です。

CRSP USトータル・マーケット・インデックス 業種別構成比(テクノロジー、金融、消費者サービス、資本財、ヘルスケアほか)
CRSP USトータル・マーケット・インデックス
業種別構成比 2019年9月末現在

今回取り上げた投資信託は、外貨建資産に対し為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。


ひふみプラスと日本株・米国株インデックスファンドの運用実績

下のチャートは、過去2年間の基準価額の推移(2017年11月6日~2019年11月5日)を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。米中貿易摩擦や景気減速懸念などにより株価の変動が激しくなっていて、投資信託の基準価額の変動幅も大きくなっています。

ひふみプラス、iFree 日経225インデックス、同 NYダウ・インデックス、同 S&P500インデックス、楽天・全米株式インデックス・ファンドの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年11月6日~2019年11月5日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年11月5日現在)。

ひふみプラス、iFree 日経225インデックス、同 NYダウ・インデックス、同 S&P500インデックス、楽天・全米株式インデックス・ファンドの騰落率
2019年11月5日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

国内最大級のアクティブファンド「ひふみ投信」、海外株投資で飛躍するレオス・キャピタルワークス(モーニングスター)

国内の大型株の成長力不足を補うため海外の株式を組み入れ始めたという『ひふみ投信』(『ひふみプラス』もマザーファンドは共通)ですが、外国株式では低廉なインデックスファンドが強力なライバルになりそうですね。

「アクティブファンドがインデックスに勝てない」根拠とは?(東証マネ部)

国内株式よりも外国株式のほうがインデックスファンドに負けているアクティブファンドが多いというデータもあります。

レオス・キャピタルワークスは、今年の10月から世界の株式に投資する『ひふみワールド』も商品ラインナップに加えました。アメリカだけでなくアジアの企業もリサーチしていて、いずれNY以外にも調査拠点を広げる計画のようです。

成長企業を発掘する選別眼がより厳しく問われることになるかと思いますが、運用成績で期待に応えられることを祈っています。




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