損して得とれ?『ひふみプラス』の特徴と運用実績を国内株式(日経平均株価・TOPIX・JPX日経中小型株指数連動型)インデックスファンドと比較・評価

2019年10月30日水曜日

ひふみ 国内株式

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『ひふみプラス』の特徴と運用実績を国内株式インデックスファンドと比較・評価・解説

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ひふみプラス』の特徴と運用実績を国内株式インデックスファンドと比較してみました。

比較の対象は「日経平均株価」「TOPIX」「JPX日経中小型株指数」連動型の国内株式インデックスファンドです。


ひふみプラスと国内株式インデックスファンドの特徴

ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して、市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。

株価の下落リスクが高まっている時や、株価水準から魅力的な銘柄が無いような時など状況に応じて株式を売却して現金比率を高める場合があります(最大で50%未満)。

運用管理費用(年率)は純資産総額500億円までは税抜0.98%、500億円を超える部分は税抜0.88%、1,000億円を超える部分は税抜0.78%です。

中小型株のイメージが強い『ひふみプラス』ですが、大型株の比率が44.6%に達しています。

ひふみプラスの時価総額別比率
2019年9月末現在

海外株の比率は13.9%です。外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。

ひふみプラス 業種別構成比(情報・通信業、その他海外株、電気機器、サービス業、建設業ほか)
ひふみプラス
業種別構成比 2019年9月末現在

ニッセイ日経225インデックスファンド』(ニッセイAM)は、東証第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税抜0.25%です。

日経平均株価(日経225) 業種別構成比(電気機器、小売業、情報・通信業、化学、医薬品ほか)
日経平均株価(日経225)
業種別構成比 2019年9月末現在

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』(三井住友DSAM)は、東京証券取引所の第1部上場の全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」の値動きに連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税抜0.16%です。

TOPIX(東証株価指数) 業種別構成比(電気機器、情報通信業、輸送用機器、化学、銀行業ほか)
TOPIX(東証株価指数)
業種別構成比 2019年9月末現在

eMAXIS JPX日経中小型インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、「JPX日経中小型株指数」の値動きに連動する投資成果をめざします。

同指数は東京証券取引所の第1部、第2部、マザーズ、JASDAQから時価総額、売買代金、ROE(※)等を基に原則200銘柄を選定し算出されます。時価総額上位20%の大型株を除外しています。

※ ROEとは自己資本利益率のことで企業の収益力を示します。

運用管理費用(年率)は税抜0.40%です。換金時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。

JPX日経中小型株指数 業種別構成比(サービス業、小売業、情報・通信業、機械、卸売業ほか)
JPX日経中小型株指数
業種別構成比 2019年9月末現在

今回、取り上げた投資信託の信託期間は、すべて無期限です。


ひふみプラスと国内株式インデックスファンドの運用実績

下のチャートは、『ひふみプラス』ほか過去2年間の基準価額の推移(2017年10月31日~2019年10月30日)を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

ひふみプラス、ニッセイ日経225インデックスファンド、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド、eMAXIS JPX日経中小型インデックスの基準価額の推移(チャート)
2019年10月30日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年10月30日現在)。

ひふみプラス、ニッセイ日経225インデックスファンド、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド、eMAXIS JPX日経中小型インデックスの騰落率
2019年10月30日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

過去好調だった『ひふみプラス』ですが、過半数を占める中小型株の変調や資金流出の影響もあるのか最近は苦戦中のようです。

アクティブ運用の投信といえども株式市場全体が不安定な時に低迷をまぬがれるのは困難なようです。


ひふみプラスまとめ

元本が保証されている預貯金と違って、株式や投資信託等のリスク資産では常に右肩上がりというわけにはいかず、評価額は日々変動します

むしろ市場が動揺している時こそ、一時的に損をしても長い目で見れば果実を得られる投資のチャンスが眠っている可能性もあります。もちろんリスク許容度は人それぞれですから、前のめりになりすぎないよう注意することも必要でしょうね。

ひふみプラス』のようなアクティブファンドに運用を任せるのは、自分では投資判断の難しい、荒れ模様になっている場面で市場価値が割安な将来性のある銘柄を発掘してもらうことも、その理由の一つかもしれません。

もし目利きを信じられないのであれば、指数連動型のインデックスファンドや複数の資産に分散されたバランスファンドという選択肢もあります。




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