『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同じ「MSCI ACWI」連動型を米国株式投信(iFree S&P500・NYダウ、楽天・全米株式)と比較

『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』を米国株式投信と比較

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全世界(日本を含む先進国と新興国)の株式を対象にした『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)が2018年10月31日に設定されました。

同ファンドの特徴や同じベンチマーク(「MSCI ACWI」)に連動する『全世界株式インデックス・ファンド』(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)の運用実績を米国株式インデックスファンドと比較してみました。

比較の対象は『iFree S&P500インデックス』、『iFree NYダウ・インデックス』、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。




全世界株式と米国株式のインデックスファンドの特徴は?

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』や『全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

同指数は先進国と新興国合わせて47ヵ国の大型株と中型株2,791銘柄で構成されています(2018年9月末)。世界の投資可能な市場時価総額の85%をカバーしています。

MSCI ACWI 組入上位10銘柄
2018年9月末現在

MSCI ACWI 国別構成比と業種別構成比
2018年9月末現在

三菱UFJ国際投信の資料(PDF)によると2018年11月1日現在、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の資産構成は下の図表のようになっています。

日本株式部分のマザーファンドの純資産総額は3億円(現物比率:94.6% 先物比率:5.4%)です。

先進国株式の3,245.2億円(現物比率:97.1% 先物比率:3.0%)や新興国株式705.8億円(現物比率:97.3% 先物比率:2.9%)に比べると、まだ運用がスタートしたばかりといった感じですが、先物の比率は抑えられているようです。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ポートフォリオ構築のお知らせ」より
出典:三菱UFJ国際投信ファンドレポート
https://emaxis.jp/text/253425_181102.pdf

iFree S&P500インデックス』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

iFree S&P500インデックス 組入上位10銘柄
2018年9月末月報より

iFree S&P500インデックス 業種別構成比
2018年9月末月報より

iFree NYダウ・インデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

iFree NYダウ・インデックス 組入上位10銘柄
2018年9月末月報より

iFree NYダウ・インデックス 組入上位10業種
2018年9月末月報より

楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)を実質的な投資対象にしています。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの組入上位10銘柄
実質的投資対象ファンドVTIのポートフォリオ
2018年8月末現在(同年9月末月報より)

楽天・全米株式インデックス・ファンド 業種別構成比
実質的投資対象ファンドVTIのポートフォリオ
2018年8月末現在(同年9月末月報より)

今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。


全世界株式と米国株式のインデックスファンドの費用は?

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、全世界株式インデックス・ファンド、iFree S&P500インデックス、iFree NYダウ・インデックス、楽天・全米株式インデックス・ファンドの運用管理費用等

購入時手数料は上限の数字で、販売会社によって異なり、SBI証券楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。


公表された途中経過から実質コストを再計算『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とどちらが低コスト?(2018年11月5日一部修正)


全世界株式と米国株式のインデックスファンドの運用実績は?

下のグラフは、過去およそ1年間(2017年10月末~2018年10月末)の基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

全世界株式インデックス・ファンド、iFree S&P500インデックス、iFree NYダウ・インデックス、楽天・全米株式インデックス・ファンドの基準価額の推移
基準価額の推移(月末ベース)
2017年10月末~2018年10月末
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

過去3ヵ月(2018年8月6日~2018年11月5日)、過去6ヵ月(2018年5月7日~2018年11月5日)、過去1年(2017年11月6日~2018年11月5日)の騰落率の比較は下の表の通りです。

米国の長期金利上昇や貿易摩擦への警戒感から、直近の株式市場は調整を余儀なくされています。

全世界株式インデックス・ファンド、iFree S&P500インデックス、iFree NYダウ・インデックス、楽天・全米株式インデックス・ファンドの騰落率
2018年11月5日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は運用管理費用(年率)が『全世界株式インデックス・ファンド』より低廉(-0.36504%)ですから、運用成績の向上も期待できるかもしれませんね。

上記の期間では、投資資金が新興国から流出し米国に還流している影響もあり、全世界株式インデックスファンドよりも米国株式インデックスファンドのほうが優勢です。


まとめ

全世界株式インデックスファンドは、投資信託一本で世界各国の株式にまとめて投資できる手軽さが魅力です。

個別にインデックスファンドを組み合せるのに比べて、個々の市場の動向に惑わされにくいのもメリットでしょうか。

全世界株式インデックスファンドの国別構成比でも米国1ヵ国が過半数を占めるなど、現状は米国株式の好調さが際立っています。

ただし、過去の実績は将来の成績を保証するものではありません。金利の上昇や減税効果の剥落もあり、来年以降、米国の景気減速が懸念されています。

資産運用会社の中には今後5年間の米国株式のリターンは新興国株式や日本を始めとする先進国株式を下回ると予想しているところもあります。

・ピクテ投信投資顧問「ピクテ・グローバル・マーケット・ウォッチ 2018年7月11日」(PDF)4ページの図表9を参照

予想が必ずしも当たるとは限りませんが、未来の不確実性を重視するなら資産運用の原則通り国際分散投資に徹するのも悪いアイデアではないかもしれません。

『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同じ「MSCI ACWI」連動型を楽天・全世界株式や野村つみたて外国株投信と比較

『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同じ「MSCI ACWI」連動型をeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式、国内株式、新興国株式)と比較




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