オール・カントリーなど全世界株式インデックスファンドを米国株式(S&P500/配当貴族)インデックスファンドと比較・評価

2019年11月6日水曜日

全世界株式 配当貴族 米国株式

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『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』米国株式投信と比較・評価・解説

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全世界(日本を含む先進国と新興国)の株式を対象にした『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』など「MSCI ACWI」連動型の特徴や運用実績を米国株式インデックスファンドと比較してみました。

比較の対象は「S&P500指数」連動型と「S&P500配当貴族指数」連動型のインデックスファンドです。




全世界株式と米国株式のインデックスファンドの特徴は?

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)と『全世界株式インデックス・ファンド』(SSGA)は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は先進国と新興国合わせて49ヵ国の大型株と中型株2,853銘柄が組み入れられています(2019年10月末現在)。世界の投資可能な市場時価総額の85%をカバーしています。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』が税抜0.12%(2019年11月12日より税抜0.104%)、『全世界株式インデックス・ファンド』が税抜0.48%です。

『全世界株式インデックス・ファンド』は購入時手数料(上限:税抜2%)と解約時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。ネット証券などではノーロード(購入時手数料なし)の場合もあります。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 業種別構成比(金融、情報技術、ヘルスケア、資本財・サービス、一般消費財・サービスほか)と国・地域別構成比(アメリカ、日本、イギリス、中国、フランスほか)
MSCI ACWI(2,853銘柄)
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)と『iFree S&P500インデックス』(大和投資信託)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

2019年10月末現在、ベンチマークの指数には505銘柄が組み入れられています。

運用管理費用(年率)は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税抜0.15%(2019年11月12日より税抜0.088%)、『iFree S&P500インデックス』が税抜0.225%です。

S&P500指数 業種別構成比(情報技術、ヘルスケア、金融、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスほか)
S&P500指数(505銘柄)
業種別構成比 2019年10月末現在

野村インデックスファンド・米国株式配当貴族(愛称:Funds-i フォーカス 米国株式配当貴族)』(野村AM)は、25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P500配当貴族指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

2019年10月末現在、ベンチマークの指数には57銘柄が組み入れられています。

運用管理費用(年率)は税抜0.5%です。購入時手数料(上限:税抜2%)と解約時の信託財産留保額(0.1%)が設定されています。ネット証券などではノーロード(購入時手数料なし)の場合もあります。

S&P500配当貴族指数(57銘柄)
業種別構成比 2019年10月末現在

今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。


全世界株式と米国株式のインデックスファンドの運用実績は?

下のチャートは、過去2年間の基準価額の推移(2017年11月6日~2019年11月5日)を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

全世界株式インデックス・ファンド、iFree S&P500インデックス、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族の基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年11月6日~2019年11月5日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年11月5日現在)。

下落率は2018年12月4日~2018年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年11月5日の数字です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、全世界株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)iFree S&P500インデックス、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族の騰落率
2019年11月5日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

全世界株式インデックスファンドで国際分散投資を実践しているなら、ポートフォリオのスパイスとして米国株式の配当貴族銘柄を対象にしたインデックスファンドは、なかなか魅力的かもしれませんね。

配当貴族は輝きを増す?市場は景気後退入りを警戒(楽天証券トウシル)

景気の先行きが不透明で低金利な現状では、連続増配銘柄の安定感が特に強みを発揮するようです。

ただ、最近、インデックスファンドの低コスト化が著しいので、『野村インデックスファンド・米国株式配当貴族』の運用管理費用(税抜0.5%)も相対的にやや割高に思えてしまうのが悩みどころでしょうか(苦笑)。




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