『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』の出足の成績を野村つみたて外国株投信、3地域均等型、楽天・全世界株式等と比較

2018年3月19日に設定された『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』（三菱UFJ国際投信）の出足の成績を競合する全世界株式インデックスファンドと比較してみました。

比較の対象は『eMAXIS 全世界株式インデックス』、『野村つみたて外国株投信』、『eMAXIS Slim 全世界株式（3地域均等型）』、『全世界株式インデックス・ファンド』、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』、『EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド』です。

すべて金融庁の発表しているつみたてNISAの対象商品に入っています。

eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）ほか特徴は？

『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』、『eMAXIS 全世界株式インデックス』、『野村つみたて外国株投信』は、日本を除く先進国と新興国の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス（除く日本）」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。

同指数は、日本を除く先進国と新興国合せて46ヵ国の大型株と中型株2,174銘柄で構成されています（2018年3月末現在）。

2018年3月末現在

『eMAXIS Slim 全世界株式（3地域均等型）』は、日本を含む先進国と新興国の株式市場の値動きに連動した投資成果をめざします。

「TOPIX（東証株価指数）」、「MSCIコクサイ インデックス」（円換算ベース）、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」（円換算ベース）を均等に組み合わせた合成指数がベンチマークです。



マザーファンドを共有する各インデックスファンドの組入上位10銘柄は下の表の通りです。

2018年3月末現在 合計4,231銘柄

『全世界株式インデックス・ファンド』（SSGA）は、日本を含む先進国と新興国の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。

同指数は、日本を含む先進国と新興国合せて47ヵ国の大型株と中型株2,495銘柄で構成されています（2018年3月末現在）。

2017年11月末現在

『EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド』と『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む全世界の株式を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。

同指数は先進国や新興国市場を含む47ヵ国で構成されています。

どちらの投資信託も海外ETFを実質的な投資対象にしています。

シュワブは2018年4月13日現在 SPDRは同年4月12日現在 バンガードは同年2月末現在

『EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド』は、3つのETFを通じて世界の大型株から小型株まで合わせて5,138銘柄を組み入れています。

2018年3月末現在

『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、『バンガード・トータル・ワールド・ストックETF』を通じて、世界の大型株から小型株まで合わせて7,960銘柄を組み入れています（2018年2月末現在）。

2018年2月末現在

今回取り上げた投資信託は、為替リスクを回避するための為替ヘッジを原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）ほか成績比較

2018年4月20日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。「つみたてNISA」では投資信託の購入時手数料は無料です（ETFを除く）。

同じ全世界株式インデックスファンドでも日本を含まないものと含むものがある点に注意してください。

『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』（2018年3月19日設定）は運用開始からまだ日が浅く、成績は参考程度に見てください。
上記の期間では、僅差ですが、『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』は既存の『eMAXIS 全世界株式インデックス』を上回っているものの、『野村つみたて外国株投信』には劣後しています。

ちなみに『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』を組み合わせた場合の信託報酬（運用管理費用）と成績は下の表の通りです。

2018年4月20日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』を『eMAXIS Slim 国内株式（TOPIX）』と組み合わせた場合の信託報酬と成績は下の表の通りです。

2018年4月20日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

まとめ

『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』の出足の成績は、三菱UFJ国際投信の既存の投資信託（『eMAXIS 全世界株式インデックス』）よりも向上しており、まずまずのスタートのようです。

投資信託一本で世界各国の株式に手軽に分散投資できる世界株式インデックスファンドは、つみたてNISAでも有力な投資候補ですよね。

世界株式インデックスファンドにも選択肢が増えてきたのはありがたいのですが、乱立しすぎて純資産総額が伸び悩むようだと繰上償還が心配かもしれませんね。

交付目論見書によると、『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』の繰上償還の条件として「受益権の口数が10億口を下回ることとなった場合」があげられています。

・『eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）』の実質コスト（推計）を野村つみたて外国株投信と比較




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