『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』の実質コスト(推計)を野村つみたて外国株投信と比較

2018年4月21日土曜日

全世界株式

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『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』の実質コスト(推計)をライバルと比較

2018年3月19日に設定された『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』(三菱UFJ国際投信)の実質コスト(推計)をライバルと比較してみました。

『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』のほうが信託報酬は低廉なのにもかかわらず、出足の成績は『野村つみたて外国株投信』を僅差で下回っていました。実質コストが意外と高めだったりする可能性もあるのでしょうか。

まだ決算前なので、マザーファンドを共有する『eMAXIS 全世界株式インデックス』を参考に推測してみました。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の成績は?

2018年4月20日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

まだ運用が始まったばかりなので参考値ですが、『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』は既存の『eMAXIS 全世界株式インデックス』よりも騰落率は上向いています。

その一方で、信託報酬の高い『野村つみたて外国株投信』に対して劣後しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)ほか実質コスト(推計)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)ほか実質コスト(推計)
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入
eMAXIS 全世界株式インデックス8期運用報告書11Pより

『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』の実質コスト(推計)は、『eMAXIS 全世界株式インデックス』の費用明細に『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』の信託報酬(税込)を単純に当てはめたものです。

信託報酬(運用管理費用)以外にも有価証券等の売買委託手数料や取引税、保管費用等の諸経費がかかります。超低コストなインデックスファンドでは、こうした信託報酬以外の費用の比重が相対的に大きくなりがちで軽視できないですよね。

野村つみたて外国株投信の実質コスト(推計)
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入
第7期交付運用報告書2Pより

『野村つみたて外国株投信』の実質コスト(推計)は、野村インデックスファンド(愛称:Funds-i)の外国株式と新興国株式を時価総額比(87%:13%)で組み合わせた場合の費用に、『野村つみたて外国株投信』の信託報酬(税込)を当てはめたものです。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 推計0.234% < 野村つみたて外国株投信 推計0.248%

推計値で正確な数字ではありませんが、『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』の実質コストは信託報酬に比べるとやや割高なものの、『野村つみたて外国株投信』の実質コストを上回るほどではなさそうです

設定から間もない第1期は実質コストが高めに出る可能性もありますが、その場合も純資産総額が大きくなって来れば落ち着くのではないかと思われます。

まとめ

既存の『eMAXIS 全世界株式インデックス』を参考にするなら、『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』は信託報酬(運用管理費用)以外の諸経費がややかさむ可能性もありますが、ライバルに比べ極端に高コストということはなさそうです。

まだ運用も始まったばかりで純資産総額も小さいですから、もう少し長い目で見守るべきなのでしょうね。手軽さよりコストにこだわるのであれば、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』を組み合わせるという選択肢もあります。

2018年4月20日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』の出足の成績を野村つみたて外国株投信、3地域均等型、楽天・全世界株式等と比較




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