『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)』の特徴と運用実績を定番バランスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』と『世界経済インデックスファンド』です。すべて、つみたてNISAの対象商品です。
それぞれの投資信託の基本投資割合に準拠したポートフォリオのリターンとリスクについても簡単にまとめてみました。
内外7資産バランス・8資産均等型・世界経済インデックスファンドの特徴
『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型』(野村AM)は国内と先進国の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)および新興国の債券に分散投資します。外貨建資産は原則として為替ヘッジを行います。
運用管理費用(年率)は税抜0.50%です。解約時の信託財産留保額(0.2%)が設定されています。
基本投資割合 |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は国内、先進国、新興国の株式と債券および国内と先進国のREIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。
運用管理費用(年率)は税抜0.14%です。解約時の信託財産留保額はありません。
基本投資割合 |
『世界経済インデックスファンド』(三井住友トラストAM)は国内、先進国、新興国の株式と債券に分散投資します。
外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。
基本組入比率は、地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定します。年1回、地域別構成比の見直しを行います。
運用管理費用(年率)は税抜0.50%です。解約時の信託財産留保額(0.1%)が設定されています。
2019年2月末現在 |
今回、取り上げた投資信託の信託期間は、すべて無期限です。
内外7資産バランス・8資産均等型・世界経済インデックスファンドの成績
下のチャートは、過去2年間(2017年10月12日~2019年10月11日)の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年10月12日~2019年10月11日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表のとおりです(2019年10月11日現在)。
調整局面での下落率は2018年12月4日~2018年12月25日の数字です。
2019年10月11日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間では、『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型』が競合のバランスファンドより堅調な成績でした。
直近、好調なREITの比率が高い一方で、不調な新興国資産の比率が低いことが追い風になったのでしょうね。
内外7資産バランスほかポートフォリオのリターンとリスク(年率)
過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より |
上の表は、投資信託の基本投資割合に準拠したポートフォリオのリターン(投資収益率)とリスク(収益のぶれ幅)を比較したものです(ともに年率)。
上記の期間では、『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型』に準拠したポートフォリオは、ほかの2つよりリターンは控えめですがリスクは抑制されています。
○は年間リターンの平均値 過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より |
上の図表は、投資信託の基本投資割合に準拠したポートフォリオの年間リターンを示しています。
2003年3月31日から2019年9月30日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。
内外7資産バランスまとめ
『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型』は、株式の割合がやや低めで、外貨建資産に為替ヘッジを行っていることもあり、リスク(収益のぶれ幅)は抑制されています。つみたてNISAのように毎月、少しずつ積立投資を実行していくのであれば、基準価額が安い時は口数が多く買えるメリットもあり、値動きを過度に恐れる必要はないという見方もあるでしょうか。
とはいえ、投資額がふくらんでくると毎月の積立が全体に及ぼす影響はだんだんと小さくなっていきます。
同じ1%の値動きでも10万円なら1千円、100万円なら1万円、1,000万円なら10万円と、投資金額の累計が大きくなると変動する額もふくらみます。
リスク許容度に応じて背伸びしすぎないことも投資を長期で続けるには大事です。
また為替ヘッジにもコストがかかることに注意してください。ヘッジコストは内外の金利差や需給によっても変化します。
『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型』の場合、2019年9月末の月報によるとポートフォリオの利回りが2.7%なのに対して為替ヘッジ後の利回りは1.6%となっています。
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