投資信託の基準価額の値動きにドキドキ? |
NISA(少額投資非課税制度)は、売却益や配当に課されていた約20%の税金が非課税になる制度です。値上がりが期待できる資産ほど非課税の恩恵も大きくなりますが、期待感と裏腹に預貯金と違って株式や投資信託など値動きのあるものに投資するのはドキドキしますよね。
値動きの大きい株式のみに投資する投資信託と内外の株式と債券に分散して投資する投資信託の成績を比較してみますね。NISAの詳しい仕組みについては金融庁の特設サイトを参考にしてください。
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比較する各投資信託の特徴
「<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド」(以下「ニッセイTOPIXインデックスファンド」と記載)は、東証1部に上場するすべての銘柄を対象にしたTOPIX(東証株価指数)に連動した投資成果をめざす投資信託です。個別の企業の株式に直接投資する場合、倒産によって全損することもあり得ますが、投資信託の場合、より多くの銘柄に投資しているので倒産によるリスクは相対的に小さいです。「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」(以下「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」と記載)は、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の4つの資産に均等に投資するバランス型投資信託です。
2016年の積立投資の成績は?
損益率は小数点2桁以下は四捨五入しています |
NISA(少額投資非課税制度)の枠が年間120万円なので毎月10万円ずつ積み立てた(その月の最初の営業日に約定した)と仮定して、2016年12月30日の基準価額をもとに損益を計算しています。
2016年はチャイナショックがあったりイギリスのEU離脱騒動があったり株式市場も為替相場も荒れ模様でした。通算成績では株式のみに投資する「ニッセイTOPIXインデックスファンド」のほうが「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」よりも損益の黒字額が多くなっていますが、注目してほしいのは基準価額の変動の大きさです。
「ニッセイTOPIXインデックスファンド」は年初のチャイナショックの後、1月から3月にかけて基準価額が9,407円から8,105円へと1,300円以上も下落しています(-13.8%)。6月下旬に行われたイギリスの国民投票で事前の予想に反してEU離脱が過半数を占めると、基準価額はさらに下落して7月には7,894円になりました(年初来-16.1%)。
一方の「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」も基準価額は下落していますが、同期間の騰落率は1月から3月が-6.9%、1月から7月は-8.2%と「ニッセイTOPIXインデックスファンド」よりも控えめになっています。
まとめ
値動きの大きな株式に投資する投資信託は、債券を含むバランス型投資信託よりも大きなもうけを期待することができます。その反面、上がるときも下がるときも値動きが激しいです。常に相場が好調だとはかぎりませんし、むしろ値下がりして損益が赤字のときこそ投資のチャンスとはいえ、投資を継続するためには忍耐力が求められることもあります。将来大きな成果を期待するなら、途中であきらめたりせず長い目で取り組むことが必要でしょうね。
こぼれ話
積立投資で株式に投資するときは、国内株式だけでなく外国株式にも投資先を分散するのが一般的です。たとえば「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」のようなインデックス型投資信託であれば日本をのぞく先進国の株式に幅広く投資できます。
また値動きを小さくするには投資信託への投資額そのものを少なくするという方法もありますね。リーマンショックのようなことが起きて投資信託が半値に値下がりしたとして。投資信託と預貯金が半分ずつであれば資産全体では25%の損失ですが、投資信託と預貯金が1対3の比率であれば資産全体では12.5%の損失ですみます。
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