チャンスと思って飛びついたら意外な罠が!? |
NISA(少額投資非課税制度)では毎年120万円の非課税投資枠が設定されて、運用益にかかる20.315%の税金が5年間非課税になります。
米トランプ政権の不透明感で相場が荒れ模様になっていますが、今年の1月から資産運用に挑戦して投資信託を毎月積み立てたら、今いくらになっているのか計算してみました。
また円高株安になった時にまとめて投資してもいいものなのかについても考えてみました。
ファンドの特徴
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資しています。原則として株式と債券の投資比率は50%対50%です。「eMAXIS バランス(8資産均等型)」は、日本を含む世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資しています。株式と債券とREITの比率は37.5%:37.5%:25%です。
「世界経済インデックスファンド」は、日本を含む世界中の株式や債券に分散投資しています。株式と債券の比率は50%:50%です。経済発展の期待される新興国への投資比率が比較的高めです。
バランスファンドの資産別構成比(セゾン~は2016年12月末現在 世界経済~は2017年2月末現在) |
「eMAXIS 全世界株式インデックス」は、日本を除く先進国と新興国の株式に投資するファンドです。株式100%です。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドほか成績
NISAの非課税投資枠120万円を12カ月で割ると毎月10万円になります。もちろん枠をすべて使いきる必要はありません。積み立てる際は余裕資金に合わせてください。
軟調な株式相場とともに急激に円高が進み、各ファンドとも基準価額の落ち込みが目立ちました。それぞれのファンドの前日比は下のようになっています。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド -0.96%
eMAXIS バランス(8資産均等型) -1.19%
世界経済インデックスファンド -1.74%
eMAXIS 全世界株式インデックス -2.71%
まとめ
どのファンドも幸い通算成績はまだ赤字にはなっていません。NISAの残りの投資額をまとめて投じるには早すぎるでしょうね。NISAの場合、投資額を早々に使い切ってしまうと、その年の非課税枠ではそれ以上取得単価を下げることが不可能になります。落ちるナイフをつかまないよう、より一層注意したいです。積み立て投資は一度設定すれば毎月自動で買い付けが行われて手間がかからないのも長所の一つですよね。一定額を毎月買い付けているだけでも取得価格を平準化する効果はありますから、無理にタイミングを読もうとしなくても原則通り年に1回、元の資産配分に戻すリバランスの際に割安な資産を購入するだけで十分でしょうね。
バランスファンドの場合も年に一度、投資信託が値上がりしていれば預貯金を積み増して、逆に投資信託が値下がりしていれば投資信託を買い増します。リバランスで調整するようにすれば、自分で相場を読む苦痛から逃れられるのも利点でしょうか。
こぼれ話
機械的に原則に従うだけだと退屈なのであれば、毎月の余裕資金の一部をプールしておいて臨機応変に投資する資金として、ここぞという時に活かしてみるのも面白いかもしませんね。なかなかうまくいかずに結局は待機資金を遊ばせておくのがもったいないという結論になってしまうかもしれませんが……。
基準価額が下落した日を逃したくないなら、松井証券など一部の証券会社は毎日積み立てに対応しています。カブドットコム証券やマネックス証券でも手間をかければ可能です。もっとも長期で見ると積み立てるのが月に一度でも毎日でも運用成績に有意な差はないようです。
追記
リスク資産と安全資産のリバランスも考えた場合、非課税枠いっぱいに利用していると非課税枠の中で投資信託の買い増しは無理ですよね。投資信託の評価額が下がってもそのぶん非課税枠が増えるわけではないので。
もっともNISAが毎月10万円、確定拠出年金が毎月1万2千円~6万8円ですから、預貯金の積み立てと一緒に投資しているなら使い切ってる人はそう多くはないでしょうか。
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