株式インデックス投信と攻撃的な(?)バランスファンド比較 |
個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資できる先進国株式インデックスファンド、国内株式インデックスファンド、株式比率の高いバランスファンドの成績を確認してみました。
SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資可能な「DCニッセイ外国株式インデックス」、「ニッセイ日経225インデックスファンド」、「eMAXIS最適化バランス(マイ ストライカー)」、それぞれを積み立てた場合の成績をまとめました。
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ファンドの特徴
「DCニッセイ外国株式インデックス」は、日本をのぞく先進国の株式を対象にしたMSCIコクサイ・インデックスに連動するインデックスファンドです。MSCIコクサイ・インデックスは2016年5月末現在、北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国1,321銘柄で構成されています。「ニッセイ日経225インデックスファンド」は、東証第1部上場銘柄のうち代表的な225銘柄を対象にした日経平均株価に連動するインデックスファンドです。
「eMAXIS最適化バランス(マイ ストライカー)」は、日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券市場の値動きに連動する投資成果をめざしたバランスファンドです。資産配分は国内株式27%、先進国株式27%、新興国株式30%、国内債券1%、先進国債券1%、新興国債券1%、国内REIT5%、先進国REIT8%となっています。国内資産、日本をのぞく先進国資産、新興国資産がおよそ3分の1ずつで、債券の比率はわずか3%です。
「eMAXIS 最適化バランス」はリスク水準を一定に保ちながら期待リターンを最大化するよう資産配分を1年に1度見直すそうです。上記の資産配分は2016年1月末現在のものです。マイ ストライカーの目標リスク水準は20%程度で国内株式相当とされています。同シリーズの中では、目標リスク水準16%程度の先進国株式(現地通貨)相当のマイ フォワードよりも積極的で、最もハイリスク・ハイリターンなファンドになっています。
コスト
投資信託を保有している間、継続的にかかる費用(信託報酬)は、「DCニッセイ外国株式インデックス」の場合、年率0.21%(税抜)です。購入時も解約時も手数料はありません。「ニッセイ日経225インデックスファンド」の場合、信託報酬は年率0.25%(税抜)で、購入時も解約時も手数料はありません。
「eMAXIS最適化バランス(マイ ストライカー)」の場合、信託報酬は年率0.5%(税抜)で、購入時の手数料はありませんが、解約時に手数料(信託財産留保額)が0.1%かかります。
ファンドの成績
「eMAXIS 最適化バランス」の設定が2016年の3月末なので、4月から毎月月初に積み立てた(その月の最初の営業日に約定した)と仮定して、2017年1月20日の基準価額をもとに損益を計算しています。個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金は企業年金のないサラリーマンの場合、月23,000円が上限額です。
計算を簡単にするために個人型確定拠出年金(iDeCo)の手数料(拠出者は最安で毎月税込167円)は省略しています。損益率は小数点3桁以下は四捨五入しています。
約10カ月間の通算成績は23万円の投資額に対して、「DCニッセイ外国株式インデックス」は29,865円の黒字(損益率+12.98%)、「ニッセイ日経225インデックスファンド」は30,291円の黒字(損益率+13.17%)、「eMAXIS最適化バランス(マイ ストライカー)」は25,871円の黒字(+11.24%)となっています。
この期間では終盤にトランプ相場で株価が急上昇し円安に振れたために、それまで基準価額の落ち込みが大きかった投資信託ほどリターンが大きくなっています。
まとめ
「eMAXIS最適化バランス(マイ ストライカー)」は債券を3%しか含んでおらずバランスファンドとしては極端な(とがった?)構成比で基準価額の変動幅が大きいものの、それでも株式インデックスファンドにくらべれば月ごとの落ち込み幅は少なめで一応、分散効果はあったと言えるでしょうか。「eMAXIS最適化バランス」は一年ごとに構成を見直すそうですが、今のところ地域別構成比では国内、日本をのぞく先進国、新興国がおよそ3分の1ずつと分散されています。もっともコスト(信託報酬)が株式インデックスファンドの倍以上かかっていますから、長い目で見ると悩ましいですね。
株式比率の高いバランスファンドほど期待リターンは大きいとはいえ、それならいっそシンプルにリスク資産は株式インデックスファンド100%にして、そのぶん預貯金や国債などの安全資産の比率を増やして全体のバランスをとるという方法もありますよね。
こぼれ話
私がバランスファンドに投資しているのは資産ごとにインデックスファンドを利用する場合にくらべ管理の手間がかからないということもありますが、資産ごとの値動きがわかりにくいので値下がりしている割安な資産に対しても投資が続けやすいという理由もあったりします。
運用期間が短いので今回は話題にしませんでしたが、SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資できる国内株式インデックスファンドでは、「ニッセイ日経225インデックスファンド」よりも「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」のほうが低コストです。
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