個人型確定拠出年金 ミドルリスク・ミドルリターンのバランスファンド 外貨建て比率で成績比較

2017年1月24日火曜日

eMAXIS最適化バランス iDeCo SBI資産設計(スゴ6) バランス

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外貨建て比率でバランスファンドの成績は変わる?

個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資できるミドルリスク・ミドルリターンのバランスファンドで外貨建て比率の違いによって成績は変わるものなのか確認してみました。

SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資できるミドルリスク・ミドルリターンのバランスファンド「SBI資産設計オープン資産成長型」、「eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー)」、「DCインデックスバランス(株式60)」、それぞれを積み立てた場合の成績をまとめました。

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ファンドの特徴

「SBI資産設計オープン資産成長型」、「eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー)」、「DCインデックスバランス(株式60)」の資産配分比率は下の表のとおりです。「DCインデックスバランス(株式60)」の国内債券には5%の短期金融資産を合算しています。

資産配分表

「eMAXIS 最適化バランス」はリスク水準を一定に保ちながら期待リターンを最大化するよう資産配分を1年に1度見直すそうです。上記の資産配分は2016年1月末現在のものです。マイ ミッドフィルダーの目標リスク水準は12%程度で米ドル(対円)相当とされています。同シリーズでは目標リスク水準16%程度の先進国株式(現地通貨)相当のマイ フォワードと目標リスク水準9%程度の公的年金相当のマイ ディフェンダーの中間に位置します。

投資信託を保有している間、継続的にかかる費用(信託報酬)は、「SBI資産設計オープン資産成長型」の場合、年率0.68%(税抜)です。解約時に0.15%の手数料(信託財産留保額)がかかります。「eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー)」の場合、信託報酬は年率0.5%(税抜)で、信託財産留保額は0.05%です。「DCインデックスバランス(株式60)」の場合、信託報酬は年率0.19%(税抜)で、信託財産留保額はありません。

ファンドの成績

ファンドの成績表

「eMAXIS 最適化バランス」の設定が2016年の3月末なので、4月から毎月月初に積み立てた(その月の最初の営業日に約定した)と仮定して、2017年1月20日の基準価額をもとに損益を計算しています。個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金は企業年金のないサラリーマンの場合、月23,000円が上限額です。

計算を簡単にするために個人型確定拠出年金(iDeCo)の手数料(拠出者は最安で毎月税込167円)や「DCインデックスバランス(株式60)」の分配金(2016年11月に1万口当たり10円)は省略しています。損益率は小数点3桁以下は四捨五入しています。

約10カ月間の通算成績は23万円の投資額に対して、「SBI資産設計オープン資産成長型」は13,262円の黒字(損益率+5.77%)、「eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー)」は13,827円の黒字(損益率+6.01%)、「DCインデックスバランス(株式60)」は17,662円の黒字(+7.68%)となっています。

まとめ

「SBI資産設計オープン資産成長型」、「eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー)」、「DCインデックスバランス(株式60)」は3者とも債券比率は40~43%とほぼ同水準です。

外貨建て比率は「SBI資産設計オープン資産成長型」、「eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー)」が50~51%と同水準で後者は16%ほど新興国資産を含みます。「DCインデックスバランス(株式60)」は外貨建て比率が25%とほかのファンドの半分以下です。

少子高齢化で国内資産への評価は低く、新興国資産も近年、先進国にくらべ低迷していることから、やはり敬遠されがちのようです。とはいえ上記の期間では、外貨建て資産の比率が低く国内資産の比率が高い「DCインデックスバランス(株式60)」が一番好成績で、次いで新興国資産を含む「eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー)」の成績がよかったのは興味深いですね。

短期ではなく中長期であれば結果は違ってくるかもしれませんが、国内資産を軽視して外貨建て比率を極端に高めたり新興国資産をまるっきり無視してしまうのも、将来の予測が難しい以上、かえってリスクが大きくならないか心配ですよね。




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