iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAの評価額および損益を簡単にまとめてみました。
また保有している『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』・『同 先進国株式インデックス』・『同 新興国株式インデックス』の運用実績を全世界株式インデックスファンドやバランスファンド(8資産均等型)も交えて確認しています。
最後の段落で、積立投資の継続の重要性を訴えたマネックス証券の記事の一節を紹介しています。
iDeCo・NISAの評価額/新NISA概要・つみたてNISA 5年延長
インフレに減速の兆し?
・米株式相場は難局脱したのか、S&P500種が半値戻し達成(ブルームバーグ)
前週末比は米国株式インデックスファンド+1.58%、先進国株式インデックスファンド+1.68%、新興国株式インデックスファンド+2.05%です(参照「全世界株式インデックスファンドが前年末比でプラスに浮上 市場に居続ける長期投資のメリットとは」)。
その結果、前週末比の評価額はiDeCoが+65,728円、つみたてNISAは+45,941円でした。
2024年から新NISAスタート 私はつみたてNISA(5年延長)を継続予定
一般NISAとつみたてNISAのうち、一般NISAは2024年から新NISA(金融庁)に変わります。より多くの人に長期・積立・分散投資を始めるきっかけとしてもらうため、新しいNISAは非課税投資枠が2階建てとなっていて原則1階部分(積立のみ)を利用しないと2階部分で投資することができません。
もう少し詳しい解説は下の東証マネ部!の記事を参考にしてください。非課税期間終了後のロールーオーバーについても説明されています。
・“2階建て構造”新NISA(東証マネ部!)
NISAの制度改正の背景については金融庁の資料を参考にしてください。
・新しいNISA制度の概要と改正の狙い(PDF/金融庁)
「よくある質問と回答」が役立つかと。
── そもそもなぜ、新NISAを2階建てにしたのか
現行の一般NISAは、家計の安定的な資産形成の支援に加え、成長資金の供給拡大を目的に設けられた。新NISAについては、一般NISAが担っている成長資金の供給拡大を促しつつ、あわせて少額からの長期・積立・分散投資を行える制度に改組するものだ。
そのため、1階部分(年間20万円)は、家計の安定的な資産形成をさらに促進するため、より多くの方々に長期・積立・分散投資を始めるきっかけとしてもらう観点から、つみたてNISAと同様の制度とした。
また、2階部分(年間102万円)は、原則として1階部分で積立投資を行った者が使えるものとして、成長資金の供給拡大の観点から、現行の一般NISAに比べて投資対象を一部見直したうえで、上場株式を含む幅広い商品に投資可能な制度とすることとした。
私は個別株投資をするつもりがなく、インデックスファンドを使った少額の積立投資を続けたいので投資可能期間が5年延長された(2037年まで → 2042年まで)つみたてNISAを引き続き利用する予定です。
つみたてNISAでは2042年まで毎年40万円×20年間の非課税投資枠が設定され、2042年の投資分も20年間(2061年まで)非課税で保有できます。
・NISAとつみたてNISA、どちらが良い?徹底比較(楽天証券トウシル)
米国株・先進国株・全世界株等の実績(チャートと騰落率)
下のチャートは過去3年の基準価額の推移(2019年8月13日~2022年8月12日)です。起点の基準価額を1万円に統一しています。
各投信の騰落率は下の表の通りです(2022年8月12日現在)。
コロナショック時の下落率は米国株式、先進国株式、全世界株式は2020年2月21日~同年3月24日の数字、新興国株式は2020年1月20日~同年3月24日の数字、バランスは2020年2月21日~同年3月19日の数字です。
最近の株式市場は不安定な状態が続いていました。景気後退が心配されていたりもしますが、基準価額が低迷しているときは口数を増やすチャンスでもあります。
「継続は力なり」を信じて種まきを続けたいです。
下落時に積立を継続した場合と中断後に再開した場合の成績比較
・積立投資、「継続は力」は本当か。中断したらどうなる(マネックス証券マネクリ)積立投資を継続した場合と途中で中断(解約)した場合のリターンを比較しています。
●継続:毎月、月末時点の基準価額での定額購入を継続。
●中断1:ファンドの基準価額が上昇した後に下落した場合、その後も下落が続くのではないかという不安心理の高まりから、その月の月末基準価額で全解約し、いったん現金化。そのうえで翌月以降、下落が続いた場合は現金のまま放置するものの、上昇に転じたら保有現金を元手に月末基準価額でファンドを一括購入し直し、同時に毎月の積立投資を再開。
●中断2:中断1と同じ条件で全解約する。ただ、その判断が正しいかどうか一抹の迷いもあり、翌月は上昇した場合のみならず下落した場合でも、月末の基準価額でファンドを一括購入し直し、積立投資を再開。
中断1と中断2の違いは、下落したあとに上昇に転じるのを待ってから再開するか、それとも下落の翌月に再開するか、ということですね。
つみたてNISAのスタートした2018年1月から2022年7月末までの成績は下の表のとおりです。同期間は2020年のコロナショックや2022年の株価急落を経験しています。
下落後に上昇を待つ中断1だけでなく、積立再開の条件をゆるくした中断2でも、積立投資を継続した場合に比べ劣後します。途中で中断・解約してしまうと高値で買い戻すことになったりして平均購入単価が上がってしまいがちなのでしょうね。
マネクリの記事には長期間での検証結果も掲載されていますが、「継続は力なり」という結論に変わりはありません。
つみたてNISAでは制度上最大年40万円、20年間の非課税枠があるが、新たに購入するたびに非課税枠を消化する。そのため、解約後に一括再購入すると非課税枠の残りがその分減少する。課税口座の場合は、換金時に課税対象となる。
結局、神業のような策を弄して中断・再開を繰り返したとしても、単純に継続するほどには報われない公算が高いといえる。
ちなみに、つみたてNISAでは非課税期間の終了時期も長期にわたって分散されますから、あまりタイミングに悩むこともないのでは、と思います。
おすすめ記事
国内株式、先進国株式、新興国株式、8資産均等型の一括投資と積立投資の比較は下の記事を参考にしてください。・「国内株式」一括投資と積立投資の評価額を5年、10年、20年弱で比較 停滞イメージの強い国内株式は積立投資が有利? それとも…
・「先進国株式」一括投資と積立投資の成績を5年、10年、20年弱で比較 評価額にどれくらいの差がある?
・「新興国株式」一括投資と積立投資の評価額を5年、10年、20年弱で比較 値動きの激しい新興国株式は積立投資向き? それとも…
・「8資産均等型」一括投資と積立投資の評価額を5年、10年、20年弱で比較 積立投資のメリットとデメリットとは?
【楽天ブックス】投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント [ バートン・マルキール ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿