全世界株式インデックスファンドが前年末比でプラスに浮上 市場に居続ける長期投資のメリットとは/リバランスの効用(バンガード4つの基本原則より)/ふるさと納税(自転車・フィットネス)

2022年8月13日土曜日

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全世界株が前年末比でプラスに浮上 長期投資のメリットとは

インデックスファンド等の値動き

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全世界株式インデックスファンドの前年末比がプラスに浮上しています。直近のピーク(2022年4月20日)からは、まだ若干のマイナス(楽天・全世界株式 -3.08%/オルカン -2.86%)です。

株価は楽観的になりすぎていて、景気後退のリスクが十分に織り込まれていないのでは?と危ぶむ声も聞かれます。為替相場の動向も気になるところでしょうか。

企業業績に対する市場の織り込み(PDF/ピクテ・ジャパン)

世界的な景気減速、インフレ高進、金融引き締め、地政学的リスクの高まり等の悪材料が金融市場に影響を及ぼしていますが、リスク性資産については、景気後退(リセッション)入りのリスクが未だ十分に相場に織り込まれていないように思われます。

<中略>米国の2022年のGDP成長率見通しを、コンセンサス予想と同程度の2.2%に引き下げました。ただし、インフレがピークに達しつつあることを示唆するデータが増え始めており、これが米国経済にとって希望の兆しとなる可能性はあるとみています。

<中略>ユーロ圏経済は、米国よりも深刻な状況とみています。ピクテのユーロ圏景気先行指標はパンデミック前の水準を下回って推移しており、物価上昇圧力が増すドイツ経済が、域内の景気減速に拍車を掛けています。

<中略>アジアの新興国は、中国における経済活動の再開や景気浮揚のための施策への期待などを背景に、経済の先行きが比較的明るいとみています。

心配の種は尽きませんが、時間が解決してくれることを信じて気長にマーケットに居続けようと思います。

長期投資のメリットとは

長期投資のススメ ~「Stay Market」の重要性~(日興アセットマネジメント)

日興アセットマネジメントによれば、タイミングを見計らって短期売買を繰り返して株価が大きく上昇する日のリターンを取り逃すよりは、株式市場に居続けたほうが長い目で見れば安定した資産運用につながるのではないかとのこと。

世界株式 過去およそ20年間の価格推移、世界株式の投資期間別リターン

世界株式の過去およそ20年間の価格推移(グラフ左)を 1.株式市場に居続けた場合と 2.各年において日次リターンが最も高い1日(合計20日分)を除いた場合で比較すると、後者ではわずか20日分のリターンを取り逃した結果、運用成果はおよそ半分程度にまで落ち込んでいます。

また世界株式の投資期間別リターン(グラフ右)を見ると、投資期間が長くなるほどリターンがマイナスになる割合が減少しています(1年間 約24% → 5年間 約14% → 10年間 約1%)。

株式市場が荒れ模様になっても冷静な判断力を保つためには預貯金等の安全資産の備えも大事ですよね。

楽天・全世界株式/楽天・全米株式 設定来のチャート

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド設定来の基準価額の推移(2017年9月29日~2022年8月12日)は下記の通りです。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドと楽天・全米株式インデックス・ファンドの設定来の基準価額の推移(チャート)

【毎週更新】『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(3地域均等型)(除く日本)、8資産均等型バランス等と比較・評価

【毎週更新】『楽天・全米株式インデックス・ファンド』楽天・米国高配当株式、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFree NYダウ、iFreeNEXT NASDAQ100/FANG+、SMT 米国株配当貴族と比較・評価


リバランスの効用(バンガード4つの基本原則より)

世界最大級の資産運用会社バンガードの「4つの基本原則(目標・バランス・コスト・規律)」から、規律を守ることの重要性を説いた一節を紹介します。

世界的な金融危機であるリーマン・ショック(用語解説/大和証券)の前後でリバランスの有無によってリスク資産の割合やリターンはどう変化したかを検証しています。

下のチャートはグローバル株式60%:グローバル債券40%というポートフォリオをリバランスしなかった場合(オレンジ)と半年ごとにリバランスした場合(赤)の株式比率(リスク資産の割合)の変動を示しています(2003年2月~20013年12月)。

リバランスを怠ると、投資家は意図しないリスクにさらされる

全くリバランスしなかった場合、スタートから4年後には株式の比率は75%まで上昇していました。上昇相場ではより多くのリターンを享受できますが、その後の金融危機では規律を守ってリバランスした場合に比べ大きなリスクに直面することになります。

下のグラフはグローバル株式60%:グローバル債券40%というポートフォリオをリバランスしなかった場合(オレンジ)と半年ごとにリバランスした場合(赤)の期間ごとのリターンを示しています。

市場の変動に反応してしまうと、リターンを損なうことがある

下落相場でリバランスする際には、マーケットの先行きが不透明な中、リターンの安定した債券を売ってパフォーマンスの悪化している株式を買うことになります。

そのためリバランスの実行は多くの投資家にとって苦痛を伴いますが、下落相場の後の上昇相場(2009年3月~2011年4月/2012年6月~2013年12月)ではリバランスしない場合(オレンジ)よりリバランスした場合(赤)のほうがリターンの改善が見られました

バンガードは次のように述べています。

歴史的に見ると、マーケットの大暴落は、株式を買う最良の機会に繋がっていました。こうした相場の下落期に保有株式を増やしてポートフォリオをリバランスしなかった投資家は、その後に続く株価上昇の機会を逃しただけでなく、投資を始めた当初に設定した長期的な投資目標への到達が阻まれた可能性があります。

実際の資産運用では、税負担を軽減するのにノーセルリバランス(好調な資産を売らずに不調な資産の購入を増やす)も併用するか非課税口座(iDeCo)を利用するなどの工夫も必要かもしれませんね。

年に1回だけ?「リバランス」をほったらかし投資家に聞く(ベネッセ)



ふるさと納税

ふるさと納税制度

総務省の「よくわかる!ふるさと納税」によれば、ふるさと納税制度は「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設されたそうです。

都道府県、市区町村への「寄附」であり、原則として自己負担額の2,000円を除いた全額が所得税や住民税の控除の対象になります。寄附金は地域の取り組みに活用され(活用事例)、多くの自治体が寄附のお礼として地域の名産品などを送っています。

楽天市場で人気のふるさと納税

群馬県 千代田町
折りたたみ電動アシスト自転車

群馬県 千代田町
フィットネスバイク

大阪府 高槻市
ルームランナー

ふるさと納税を活用すれば「10,000円の寄附をして、8,000円の控除」というように実質2,000円の負担で地域に貢献でき、お礼の品を受け取ることができます

ふるさと納税で控除(還付)される金額の上限は年収や家族構成によって異なります。総務省のWEBサイトでは、給与収入と家族構成、寄附金額を入力して、寄附金控除額を試算するエクセルのシートも用意されています。

全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安(総務省)

制度の詳細は総務省の「よくわかる!ふるさと納税」等で確認をお願いします。



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