iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAの評価額および損益を確認しています。
株価の乱高下が続いていますが、米国株式(S&P500/NASDAQ100)インデックスファンドとレバレッジ型の運用実績を比較してみました。
iDeCo・つみたてNISAの評価額と損益
前週末比は米国株式インデックスファンド+0.40%、先進国株式インデックスファンド+0.14%、新興国株式インデックスファンド-1.45%です(参照「米FRB 金融緩和の縮小加速」)。
最近の新興国株式の出遅れの理由として新型コロナウイルスのワクチン普及の遅れに加えて、中国の景気減速、米国の金融緩和縮小などが挙げられています。
前週末比の評価額はiDeCoが+12,449円、つみたてNISAは+260円でした。
・ストラテジストの眼 Vol.147 中国の経済成長率:2020年代は減速へ(PDF/岡三AM)
本年2月以降、中国株式は軟調に推移しています。その背景には政府による不動産業を含む特定産業への規制強化が国内の経済活動を停滞させるとの懸念があったと思われます。このような政策は⻑期的に中国経済の成⻑率を低下させる要因となりますが、「共同富裕」の実現を目指した政策により、中国では2020年代を通して先進国を上回る経済成⻑が継続すると予想されます。
中国経済の減速は避けられないものの、これまでの不動産投資に代わり、政府の支援を受けたAI、ロボット、電気⾃動⾞、⾃動運転、再⽣エネルギー、脱炭素、DX(デジタル・トランスフォーメーション)・GX(グリーン・トランスフォーメーション)などの関連産業が成⻑ドライバーになると岡三アセットマネジメントは見ているようです。
新興国の経済成長率は先進国より高くても、それがリターンに直結するとは限らないのが難しいところですよね。
・先進国株式に対して大きく出遅れた新興国株式に反撃の日は来ないのか?(モーニングスター)
国連加盟193ヵ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標「SDGs(持続可能な開発目標)」は、世界の成長から取り残される国・地域をなくそうという世界共通の目標になっている。これからの10年、20年を展望すると、あまりにも出遅れてしまった新興国株式は、この遅れを取り戻す機会を得られるようにも見えてくる。
DXなど新しい産業分野で新興国からも魅力的な企業が登場することを期待したいですが、果たして?
米国株式インデックスファンドとレバレッジ型の実績比較
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)と『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』(大和AM)の運用実績をレバレッジ型と比較してみました。比較の対象の『iFreeレバレッジ S&P500』(大和AM)と『iFreeレバレッジ NASDAQ100』(大和AM)は、日々の基準価額の値動きが指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度になることをめざします。
レバレッジ型のみ為替ヘッジありです。
S&P500指数とNASDAQ100指数の業種別構成比
NASDAQ100指数は『QQQ』の業種別構成比を参考にしています。
米国の大型株を対象にしたS&P500指数より、米国の新興企業向け市場の上位100銘柄(金融を除く)を対象にしたNASDAQ100指数のほうが業種の偏りが大きいです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ほかチャートと騰落率
下のチャートは過去3年の基準価額の推移(2018年12月18日~2021年12月17日)を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
上記のチャートでは直近の乱高下が線の太さで潰れていますが、騰落率の比較は下の表の通りです(2021年12月17日現在)。
コロナ・ショックの下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字です。
コロナ・ショックでは世界的な金融緩和の追い風もあり短期間のうちに株価が急反発することになりましたが、常にそうなるとは限らないのが怖いところですよね。米国は金融政策の正常化に動き出しています。
株価の下落や基準価額の低迷が長引いて資金流出が続いた場合、不本意なタイミングで繰上償還されてしまう恐れもあります。レバレッジをかけて損失が拡大したまま途中で運用がストップしてしまったら悲惨です。
NIKKEI STYLE(日経電子版)の記事ではレバレッジ型は「短期売買が主体のセミプロ向け」と指摘していて、金融庁も注意喚起をしています。
・指数横ばいでも損? レバレッジ型投信の値動きに迫る(NIKKEI STYLE)
・ レバレッジ型・インバース型 ETF 等への投資にあたってご注意ください(PDF/金融庁)
米国株式インデックスファンドとレバレッジ型ファンドの積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。
・米国株式(S&P500/NASDAQ100)インデックスファンドの積立投資の成績をレバレッジ型と比較・評価 コロナショックのように急反発するとは限らないのが怖いところ?
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