SBI証券の2020年6月の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト5の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。
SBI証券 つみたてNISA人気ランキングベスト5
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)のベスト5は下記の通りです(2020年6月1日~同年6月30日)。1位→(前回1位)SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
米国の株式に投資
2位↑(前回3位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式に投資
3位↓(前回2位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式に投資
4位→(前回4位)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む世界の株式に投資
5位↑(前回7位)ひふみプラス
国内外の株式に選別投資
米国株式・先進国株式・全世界株式・ひふみプラスの特徴
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(SBIAM)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内です。
S&P500指数 業種別構成比 2020年6月末現在 |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1023%です。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年6月末現在 |
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1144%以内です。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年6月末現在 |
『ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
運用管理費用(年率)は税込1.078%以内です。
ひふみプラス 業種別構成比 2020年5月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式・先進国株式・全世界株式・ひふみプラスの運用実績
下のチャートは、後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来およそ1年8ヵ月強の期間(2018年10月31日~2020年7月3日)で基準価額の推移を比べたものです。起点の基準価額を一万円に統一しています。運用開始から日が浅い『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(2019年9月26日設定)は除外しています。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を参考にしてください。
基準価額の推移 2018年10月31日~2020年7月3日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2020年7月3日現在)。
設定来騰落率は1年8ヵ月強の数字です。
2020年7月3日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
・NISA制度改正(つみたてNISA 5年延長/一般NISAは新・NISAへ見直し)のポイントを財務省や金融庁の資料から簡単にまとめてみました
つみたてNISAの投資可能期間は5年延長されて2042年までになりました。毎年40万円を上限に積立が可能です。各年に購入した投資信託は20年間、運用益が非課税になります。
出典:金融庁「令和2年度税制改正について」 2ページ(PDF)一部加工して作成 |
最後の2042年に購入した投資信託は2061年まで保有することになりますから(途中で売却も可能)、魅力的な投資先ではあれ米国1ヵ国に賭けるのが不安なら先進国株式や全世界株式といった選択肢もあります。
つみたてNISAでは長期・積立・分散投資に適した商品として低コストなインデックスファンドが中心に据えられていますが、選りすぐりの企業への投資にロマンを感じるなら『ひふみプラス』のようなアクティブ運用の投資信託もポートフォリオのスパイスとして面白いかもしれませんね。
・『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』第3期の実質コストをニッセイ、ひふみプラスと比較 コロナショック下の運用実績も評価
つみたてNISAは投資信託を一度売却してしまうと非課税投資枠の再利用ができず投信の乗り換えに不便な面もあるので、私は冒険せず先進国株式インデックスファンドを中心に運用しています。
・コロナ後はインフレ対策が必要に? 全世界株式、先進国株式、米国株式(S&P500)等の成績も確認 2020年6月末NISA・iDeCo・特定口座の評価額と損益
・つみたてNISA口座、1年で倍増 ネット証券4社(日本経済新聞)
・波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮(NIKKEI STYLE)
楽天証券のNISA人気ファンドベスト5は下の記事をご覧ください。
・【投信ランキング】NISA人気ファンドベスト5(楽天証券)スリム米国株式、楽天・全米株式、スリム先進国株式ほか実績比較・評価「コロナショックのような時こそ冷静に考えたい3つのポイント」
おすすめ記事(積立投資の成績)
積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。・【インデックス投資】 国内株式・先進国株式・新興国株式をつみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?
・国内株式・先進国株式・新興国株式・8資産均等型の金融危機を含む過去15年間、毎月1万円の積立投資の成果(評価額)は?
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【楽天Kobo】“税金ゼロ”の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資【電子書籍】[ 田村正之 ]
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