新型肺炎の感染拡大による景気後退懸念から株価が急落しています。
・市場急変動、投資マネー委縮の悪循環に 日米株急落(日本経済新聞)
・新型コロナウイルス懸念、具体化する経済政策(ピクテ投信)
先進国株式および米国株式インデックスファンドとバランスファンド(8資産均等型)の積立投資の成績を確認してみました。
つみたてNISAのスタートした2018年1月から毎月1万円を積み立てた、これまでの推移は?
先進国株式、米国株式、バランスの特徴
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.10615%以内(2020年3月17日より税込0.10230%以内)です。
先進国株式(MSCIコクサイ・インデックス) 業種別構成比と国別構成比 2020年2月末現在 |
『iFree S&P500インデックス』(大和投資信託)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.2475%です。
米国株式(S&P500指数) 業種別構成比 2020年2月末現在 |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
運用管理費用(年率)は税込0.154%以内です。
基本投資割合 |
今回、取り上げた投資信託は原則として外貨建資産の為替ヘッジを行いません。信託期間は無期限です。
先進国株式、米国株式、バランスの積立投資の成績
つみたてNISAのスタートした2018年1月から、毎月1日を積立日に設定しています(約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。下のチャートは毎月1万円ずつ積み立てた場合の投資額(元本)と、先進国株式インデックスファンド、米国株式インデックスファンド、バランスファンドの評価額を示しています(2018年1月5日~2020年3月6日)。
各月の投資額と評価額は約定日の数字ですが、最新月のみ2020年3月6日時点の数字です。
投資額と評価額 2018年1月5日~2020年3月6日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
マーケットが荒れ模様だと先行きがどうしても心配になるかと思うのですが、こうしてグラフにしてみると元本は着実に積み上がっていて今まで継続してきたことが多少の自信にならないでしょうか。
各月の投資額と評価額の詳細は下の表の通りです。
過去の実績は将来を保証するものではありません |
ちなみに同期間(2018年1月5日~2020年3月6日)の基準価額の推移は下のチャートの通りです。
比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年1月5日~2020年3月6日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
まとめ
2018年1月から始まったつみたてNISAで毎月1万円ずつ積立投資を行った場合、27万円の投資額に対して2020年3月6日時点の評価額は以下の通りです。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
276,290円(+2.33%)
『iFree S&P500インデックス』
282,596円(+4.67%)
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
275,687円(+2.11%)
つみたてNISAで毎年設定される非課税投資枠(年間40万円まで)のゴールは20年先です。
金融庁の「つみたてNISA早わかりガイドブック」では、保有期間5年と20年の場合を比較し「資産や地域を分散した積立投資を長期間続けることで、結果的に元本割れする可能性が低くなる傾向があります」(6Pより)と積立・分散投資の長期間にわたる継続の重要性を訴えています。
「保有期間5年と20年の比較」 過去の実績は将来を保証するものではありません 出典:つみたてNISA早わかりガイドブック6P |
上記の棒グラフは、1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったものです。各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果および年率を算出しています。
「定額の積立投資」 出典:つみたてNISA早わかりガイドブック4P |
積立投資の場合、基準価額が下がっているときは、より多くの口数を購入するチャンスでもありますが、冷静な判断力を保つためには預貯金の備えも大事ですよね。
・波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮(NIKKEI STYLE)
・積立投資を学ぶ(大和投資信託)
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