楽天証券の2020年2月のNISAランキング(積立件数)でベスト5の投資信託について、特徴や運用実績を簡単にまとめてみました。
月1万円の積立投資の成績(2019年1月~2020年3月)も確認します。
NISA(少額非課税投資制度)については、金融庁のWEBサイトで解説されています。
楽天証券NISAランキングベスト5(積立件数)
楽天証券のNISAランキング(積立件数)のベスト5は下記の通りです(2020年2月1日~同年2月29日)。1位→(前回1位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式(大型株)に投資
2位→(前回2位)楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国の株式(大型株~小型株)に投資
3位→(前回3位)eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
4位↑(前回5位)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む世界の株式(大型株と中型株)に投資
5位↓(前回4位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
米国株式・先進国株式・全世界株式の特徴
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.0968%以内です。
S&P500指数 業種別構成比 2020年2月末現在 |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.162%程度です。
CRSP USトータル・マーケット・インデックス 業種別構成比 2020年1月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1023%以内です。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年2月末現在 |
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1144%以内です。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2020年2月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式・先進国株式・全世界株式の運用実績
基準価額の推移(チャート)
下のチャートは、後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来1年4ヵ月強の期間(2018年10月31日~2020年3月6日)で基準価額の推移を比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年10月31日~2020年3月6日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の陰に隠れています。
近年は米国株式が好調で先進国株式の7割弱、全世界株式でも5割強をアメリカが占めていることもあってか、上記のインデックスファンドは似通った値動きになっていますね。
騰落率の比較
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年3月6日現在)。調整局面の下落率は2020年2月21日~同年3月2日の数字、設定来騰落率は1年4ヵ月強の数字です。
2020年3月6日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
新型肺炎の感染拡大による景気後退懸念から、直近の株式市場は調整を余儀なくされています。
・市場急変動、投資マネー委縮の悪循環に 日米株急落(日本経済新聞)
・新型コロナウイルス懸念、具体化する経済政策(ピクテ投信)
しばらくは不安定な相場が続きそうですが、各国の対策強化により新型肺炎の猛威が徐々に落ち着くことを祈ってます。
米国株式・先進国株式・全世界株式の積立投資の成績
毎月1日を積立日に設定しています(約定日は翌営業日)。1日が休業日の場合は後ずれします。つみたてNISAでは毎月33,333円(年間40万円)まで、従来の一般NISAでは毎月10万円(年間120万円)まで積立可能です。一般NISAは積立以外に通常買付も可能です。
通算成績を計算する現時点の基準価額をもとに各年月の損益と評価額を算出しています。
米国株式インデックスファンド
過去の実績は将来を保証するものではありません |
先進国株式インデックスファンド
過去の実績は将来を保証するものではありません |
全世界株式インデックスファンド
過去の実績は将来を保証するものではありません |
2019年1月から積立投資(毎月1万円)を始めた場合の評価額は、2020年3月6日現在、15万円の投資額に対して以下の通りです。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
152,728円(+1.82%)
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
151,762円(+1.17%)
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
151,047円(+0.70%)
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』
150,986円(+0.66%)
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』
150,015円(+0.01%)
株価の急落や運用している資産の評価額の急減はショックで不安にかられますが、長期目線も忘れずに無理のない範囲で運用を続けていければと思います。
世界最大級の運用会社バンガードは、市場を長期的視点で見ると「世界的な強気相場によるリターンは弱気相場の損失を補って余りある」と述べています(バンガード「終わりのない弱気相場はない」より)。
出典:バンガード「終わりのない弱気相場はない」 |
投資に関して見失いがちなもう一つの事実は、弱気相場には終わりが来るということ、そしてチャートが示すように、弱気相場を耐え忍んだ投資家は、その忍耐強さが報われてきたということです。
バンガードはさらに、短期的な損失を避けようとしてポートフォリオを入れ替えたとしても成功する見込みは薄く、むしろ長期的な運用実績を損なう可能性があると注意を促してもいます。
2000年から2018年にかけて、S&P 500インデックスは、複利ベースで年率4.86%のリターンを実現しました。しかし同期間中で最もリターンの高かった10日間を除くと、S&P 500インデックスの年複利リターンはわずか1.10%です。最もリターンの高かった25日間を除けば、年複利リターンは-2.43%になります。投資を継続することは重要です。
・波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮(NIKKEI STYLE)
・積立投資を学ぶ(大和投資信託)
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