米国の新興市場を対象にした『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』の設定から1年が経過しました。
その特徴と運用実績を米国株式インデックスファンドのライバルと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。
iFreeNEXT NASDAQ100ほか投資信託の特徴は?
『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』(大和投資信託)は、「NASDAQ100指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。運用管理費用(年率)は税込0.486%です(後述のETFの経費も含めると実質0.686%程度)。
NASDAQ(ナスダック)は米国にある世界最大の新興企業向けの株式市場です。米国以外の企業を含みハイテク関連銘柄の比率が高いのが特徴です。「NASDAQ100指数」は時価総額上位100銘柄(金融銘柄を除く)で構成されています。
実質的な投資先である「INVESCO QQQ TRUST SERIES 1」(QQQ)は103銘柄を組み入れています(2019年8月末現在)。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス(QQQ) 2019年8月末現在 |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1620%です。
S&P500指数 2019年8月末現在 |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
実質的な投資先である「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)は米国の大型株、中型株、小型株、合わせて3,604銘柄を組み入れています(2019年6月末現在)。
運用管理費用(年率)の実質的な負担は税込0.1596%程度です(VTIの経費を含む)。
楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI) 2019年6月末現在(同年7月末月報より) |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。
iFreeNEXT NASDAQ100ほか運用実績
下記のチャートは、『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』設定来1年間(2018年8月31日~2019年8月30日)の基準価額の推移を競合と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年8月31日~2019年8月30日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年8月30日現在)。下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年8月30日の数字です。
2019年8月30日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
ハイテク関連銘柄の比率の高い『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』は、米中貿易摩擦の影響でより一層値動きが激しくなることも予想されます。
もし投資対象にするなら、徐々に買い増していく積立投資も一案かもしれないですね。
・米国新興市場に積立投資『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』実績をS&P500連動型や楽天・全米株式と比較・評価 貿易摩擦の荒波を利用して少しずつ買い増してみる?
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より幅広い米国株式インデックスファンドの運用実績の比較は下の記事を参考にしてください。・『楽天・全米株式インデックス・ファンド』楽天・米国高配当株式、iFree S&P500/NYダウ、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFreeNEXT NASDAQ100/FANG+、SMT 米国株配当貴族と実績比較
米国株式インデックスファンドの積立投資の成績(2018年1月~)は下の記事を参考にしてください。
・『iFree S&P500』『楽天・全米株式』『フィデリティ・米国優良株』つみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?先進国株式とも比較
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