『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『iFreeレバレッジ S&P500』の特徴と運用実績を比較してみました。
設定から1年が経過したレバレッジ型ファンドの値動きの大きさを確認してみました。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とレバレッジ型の特徴
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。運用管理費用(年率)は税抜0.15%です。
2019年7月末月報より |
『iFreeレバレッジ S&P500』(大和投資信託)は、日々の基準価額の値動きが指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度になることをめざします。
為替変動リスクを低減するため、為替ヘッジを行います。
運用管理費用(年率)は税抜0.90%です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とレバレッジ型の運用実績
下のチャートは、過去1年間(2018年9月4日~2019年9月3日)の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年9月4日~2019年9月3日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年9月3日現在)。下落率は2018年9月21日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年7月29日の数字です。
2019年9月3日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
貿易摩擦や景気後退に対する警戒感から『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』も基準価額の変動幅が大きくなっていますが、レバレッジ型の『iFreeレバレッジ S&P500』はさらに値動きが激しいですね。
短期間のうちに大きなリターンを獲得できる可能性がある反面、投資するタイミングによっては手ひどい損失を被りかねない怖さもありますね。
値動きを多少なりともマイルドにしたいのであれば積立投資も一案でしょうか。
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の積立投資の成績をレバレッジ型ファンドと比較・評価 レバレッジ型と積立投資の相性は悪くない?
もちろんリスク許容度が高くないのなら、あえて無理な背伸びはしないというのも堅実な選択でしょうね。
レバレッジ型ファンドの注意点
『iFreeレバレッジ S&P500』は日々の基準価額の値動きがベンチマークの指数(米ドルベース)の2倍程度になることをめざしたファンドです。株式の組入総額と株価指数先物取引の買建玉の時価総額の合計額が、原則として信託財産の純資産総額の2倍程度になるように調整しています。
ファンドの保有期間が2日以上の場合の投資成果は、通常「2倍程度」にはなりません。
iFreeレバレッジ S&P500 2019年5月22日付交付目論見書10ページより引用 |
レバレッジ型ファンドは、一般的には時間の経過とともに指数とのかい離が拡大し減価する傾向にあるため長期保有には向かないと言われています。
指数が上昇・下落をしながら動いた場合には、次第に基準価額が押し下げられることになります。
iFreeレバレッジ S&P500 2019年5月22日付交付目論見書10ページより引用 |
日経スタイルのマネー研究所の記事では、レバレッジ型は「短期売買が主体のセミプロ向け」としています。
・指数横ばいでも損? レバレッジ型投信の値動きに迫る(マネー研究所)
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